父さんと呼べないで２ (ページ41)

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洋梨ページ41

和side

あれから、数年が経った。

和「いいよ、大人しくしてなって」
翔「いいよ、和は勉強してて」

医者になるべく、日々勉強の毎日だ。

父さんのように、病気と戦う人の力になりたくて。
本気で目指していた演技の仕事は夢で終わらせた。
今は医者になりたいんだ。

和「やだ！父さんやると危なっかしくて見てらんない」
翔「え！？皿くらい洗えるよ」
和「今週何枚割った？数えられる？」
翔「あれは石鹸が、」
和「それより薬飲んで熱測って」

父さんの体調は、不安定なもので。

今日は比較的良い方。
でも昨夜は気持ちが悪くて、お昼ご飯に食べたものを戻してしまった。

何年経っても油断は禁物というわけだ。

翔「じゃあ俺が勉強教える」
和「専門の智と浅見先生がいるからいい」

翔「…おれ、用無し？」
すぐいじけるw

和「洋梨剥いてあげようか？」
翔「また食べ物で釣ろうとする」
プンスカ怒りながら薬を取りに動いたと思ったら…

翔「でも食べたい、洋梨」

ぷっww

和「はいはいw」

翔「洋梨と一緒に薬飲んだら良くない？」
和「は？」

キラキラさせていた目から動揺の目に変わり、「いや…」って、後ずさりしていく。

和「ちゃんと薬飲まないなら浅見先生にチクるから」
翔「ねえ待って！また病院にぶち込まれちゃう！」

言い方ww
頼むから入院って言ってくださいw

入退院を繰り返すのは相当なストレスだし、入院せざるを得ない状況になることも1度や2度ではないからできるだけ家にいる時間を作ってあげるつもり。

和「ほら、ちゃんと飲んでよ。水でね！」
翔「分かったよ^^;」

手のかかる患者さんだけど、俺は嫌いじゃない。
存分にわがまましてもらって構わないと思っているよ。