父さんと呼べないで２ (ページ4)

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もういいページ4

潤side

あまりに翔が消極的すぎて先生も黙ってはいなかった。

浅「翔くん、気持ちは固まったんじゃなかったの？」
翔「…もぅ、、、ぃぃんです、」

先生も状況を知ってる上、あまり強くは言えないのだろう。

潤「翔さ、元気になりたくないの？」
翔「…なってどうするの？」
潤「家に帰れるし、仕事だって出来るし、和にだって会えるだろ」

あえて和の名前を出した。

翔「………かず、は…」
潤「いつまで落ち込んでんだよ。あのな、親子ってそう簡単に縁が切れるもんじゃないの。和は未成年でお前は和の父親だろ？責任を取る義務があるんだよ」

翔にこれを言うのは正直胸が苦しかった。

翔「…うん」

潤「和だって、若いなりに考えてくれてるはずだよ。俺が決断するのに時間がかかるのなら、その倍以上の時間がかかっても可笑しくないだろ？気長に待ってやろう。きっと、和なりの答えを聞かせてくれるよ」

溢れそうな涙を必死に堪えていた。

潤「もう泣くなよ？」
翔「うんっ」

服で涙を拭って、俺を見つめてきた。

潤「大変だけどさ。お前は1人じゃないんだから。もういいなんて言うなよ」

翔「……ごめんなさい、もう言わない」

翔を支えたい俺とは、背負っているものの量も違えば重さも違う。

想像以上に辛いと思うんだ。

だからこそ、負けないでほしい。

お前が俺らを助けてくれたように、次はお前を助けたい。

小さい時からずっと思っていたんだ。