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にらめっこ ページ27
翔side
俺と女性は和を授かった。
ずっと認められなくて、何度後悔したことか…
自分の責任になるのが怖かった。
なのに
俺を
和を
見捨てた。
今考えてみればあの時、和を手放すことだってできたのに…
中学生ながらにそれは絶対にだめだと思った。
あの時の俺は一番しっかりしていた。
なのに今は…
潤にも智くんにも和にも。
みんなに迷惑ばかりかけて。
とにかく気が弱くて。
自分が何度嫌になったか…
和にうざがられ、怒鳴られ…
何度心に刺さったか…
今でも忘れられない。
でもそれがあったからこそ、より和との時間を大切にしたくなって、今こうして親子としていられている。
隠し事ばかりだけど………
和が大人にって、
家を出て、
結婚をして、
子供が出来て、
俺はきっと1人になってしまうんだろうな…
寂しいよ、
もっともっと和といたいのに、
俺の知らないところで、想像以上に和は成長していて。
時間は止まってくれない。
とても早く感じるよ。
俺はこうして、自分自身とにらめっこしているだけで。
何一つ、変わっていない。
果たして俺は、何をしているんだろう…
父親として、1人の社会人として、愛して働いていたいのに。
あっという間に俺自身は燃え尽きそうだよ…
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作者名：あらぶゅ
| 作成日時：2016年5月30日 0時
