退院 ページ18
和side
入院をして1週間。
完全に回復をし、退院の許可が出た。
雅「んー…」
廊下に出て、右見て左見て。
和「雅紀、いいよ。智のとこ寄るから」
雅「でも…」
うん、確かに。
あんだけ心配してくれて、退院の日は調子が良ければ父さん連れてく、……
もしかして…！
雅「ちょっと和！どこ行くの」
父さんの病室に急いだ。
誰も来ないってことは、父さんに何かあったのかもしれない！！
「おっ！？」
和「…っ、すいませ、…」
智…
智「あれ、荷物は？w」
和「さとしっ！と、……翔ちゃんは？」
ふにゃっと微笑んだ。
智「一旦病室戻ろうか」
優しく肩に回された手を振り払った。
和「なんで何も教えてくれないの？」
智「…かず、」
和「もういい！1人でいく！智だけ病室戻ったら？」
早歩きで病室に、、
智「待って」
腕を掴まれた。
智「翔のとこ行く前に聞いて、お願い」
和「………うん」
智「翔…退院するの難しいかもしれない」
難しい？
和「なんでよ…」
智「状態…良くないんだ」
状態が良くないって…
和「…それって…」
智「入院してるのが一番安心ってこと。なに想像してんだよ」
智にこんな強く言われたの…
久々？初めて？
智「今、凄く辛い時期なんだ。和？」
ギュッと手を握られた。
智「和と翔と潤は俺がしっかり支える。だから…和も翔のこと守ってあげて？傍にいてあげるだけで十分だから」
俺は、父さんに酷いことをした。
勝手に怒って距離おいて。
今更「がんばれ」なんて……
お節介じゃないかな？
和「…おれ、、」
雅「かーずー！」
荷物を両手に駆けてきた。
智「随分と荷物多いね^^;」
雅「こっち和の！こっちは俺のです」
和「漫画。いらねぇっつったのに」
雅「ふふっ」
荷物をドンと置き、微笑まれた。
雅「荷物は責任持って見ておくから。翔ちゃんところ行きなって」
雅紀…お前は本当に…
和「どこまでもばかなんだから」
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作者名：あらぶゅ
| 作成日時：2016年5月30日 0時
