『スノードロップ』 -希望への道-

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阿部｢うっわ…すごっ……｣




舘さんに案内された部屋に入ると､ベッドや勉強机､テレビなどまで一式揃えられていた




なんか､全部付いてくる賃貸物件みたいな




ちなみに目黒は､力の強い照に預けてきた




いくら目黒でも勝てない




めっちゃ泣かれたけど




そういうところはちゃんと15歳なんだな




後で構ってやろう




てか､これなら家具や家電､今住んでる家から持ってこなくていいな




弟にでもあげるか




その方が無駄な出費しないし




ｺﾝｺﾝ




阿部｢？はーい｣




照｢潤くんがご飯作ってくれたから､食べよーぜ｣




阿部｢ぁ､ありがとう!!すぐ行くー｣




そっか




松本さんは料理担当って言ってたな




…てか､俺が下にいたら､他の子達が来れないんじゃない？




………まぁ､いいか




ｶﾞﾁｬｯ




阿部｢うおっ!?!?え？｣




部屋のドアを開けたら､なんか黒い塊




阿部｢…って､目黒｣




まだぐずり途中の目黒が､ドアの横に膝を抱えてうずくまってた




目黒｢ｸﾞｽｯ……あべ…くん…｣




阿部｢あー､ごめんごめん｣




なんか大きい赤ちゃんみたい




阿部｢目黒､リビング行こ？｣




目黒｢ｸﾞｽｯ……ん…｣




目黒は立ち上がって､俺の手を掴んだ




あー､服の裾から手になっちゃった




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