Liar:33 神山side ページ34
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"全く興味ない"
こんなハッキリ言われると思わんだ。
まぁ、ハッキリ言ってってゆーたの俺やけどさ。
流星「興味ないし、これから気持ちが神ちゃんに向くこともない」
俺のことを見ずに酒を一口飲む流星。
……何で…
俺のこと…見るのも嫌なんか…?
神山「……誰か他に…好きな人でもおんの…?」
こんなこと聞きたくないけど。
流星「ぇ…好きな人なんておらんで?」
神山「ならなんで俺のこと拒絶するん…?そんなに俺のこと嫌いなんか?」
追求する気なんてなかった。
でも…ムキになってしもうた。
たぶん、"酒のせい"にするんやろうな。
流星「………はぁ……
めんどくさ」
…………え?
流星「ほんまにめんどくさい。何なんやさっきから…」
神山「りゅ…流星…?」
流星「普段の接し方で気づけや。
俺はお前なんか興味ない。
一切ない。
1人で顔真っ赤にして、ウキウキして……あほらし。
こっちは迷惑してんねん。
最初の頃は気遣って優しくしとった。
こっちの気持ちも考えろや。
ずっと俺のこと見てたんやからわかるやろ、俺の考えとることなんか。
わかってて迷惑かけてたんか?
最低やな、お前」
言葉が出やんだ。
流星にこんなこと言われるなんて…想像もせんだから…。
流星「じゃあ俺、帰るから」
残っていた酒を飲み干し、席を立つ流星。
机には5000円が乱雑に置かれる。
俺には帰る流星を止めることはできひんだ。
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作者名:霧咲シク | 作成日時:2019年7月13日 12時