初心者3.(end) ページ33
＊
梯子酒というわけはないけれど、彼の隠れ家だというバーに連れてこられてここは会員制だからあいつは来ねえよと言った。
まだ何も言ってないのにと言おうとしたところそれまでも言い当てられてしまい次の言葉をなくしてしまう。
「お前さんはわかりやすいな」
ゆったりとした時間を感じる空間に酔ったのか、聞かれてもないのに先ほどまでのことの成り行きと自らの男性恐怖症をいつの間にか名前も知らない彼に打ち明けていた。
「あの…今更ですみません」
「なんだ？」
自己紹介まだでしたよね、、、と自分の名前を言うと少し遅れて次元だと帰ってきた。
二人はカウンターに座っている為あまり目を合わせる機会というかそもそも黒い帽子を被っている為、目は見えないがこれがかえってAを安心させる。
本当に不思議だ。
今まで異性を意識していたのが嘘みたいに隣に座る次元さんには飾らない自分でいられる
いったい彼は何者なのだろうか。
恋愛上級者には違いないが、1時間ほど経った今ではそんな彼への興味でいっぱいだ。
「お前さんでもよけりゃ、年寄りだが恋愛ってのを俺と練習でやってみるか？」
「え？」
ポカンとした後、少し笑いを含んだ色気のある声で間抜けな顔を指摘され思わず赤くなる。
今まではこんな台詞を言われても赤くなる事なくに固まっていたはずが、彼の言葉はとても不思議で、こうもあっさりと彼にこれまでの普通が壊されていく。
隣でくるくると表情を変えて可愛らしいく胸の内を明かすAの様子に次元はもう戻れないほど惹かれてしまっていた。
世に言う一目惚れと言うヤツだろうか…
思わず断られると分かっていても聞きたくなったのだった。
そんな次元の胸の内を知ってか知らずか、
「先生として教えて下さいますよね？」
と火照った顔のまま念を押すように恐る恐る確認するAを横目に見ながら俺の恋愛はめんどくさいぞと言った
_ _ _
とても遅くなりましたが、
リクエストを頂いた中の
【男性恐怖症の夢主と次元】
を書かせていただきました。
リクエストありがとうございました！
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チェシャ猫(プロフ) - リクエスト良いですか？ (2022年12月28日 18時) (
レス) id: af2b388f3f (このIDを非表示/違反報告)
さかなのしっぽ(プロフ) - シーナさん» リクエストありがとうございます！ (2020年6月16日 2時) (レス) id: e4b8216cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さかなのしっぽ(プロフ) - ジンloveさん» ありがとうございます！ (2020年6月16日 2時) (レス) id: e4b8216cb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - リクエストです【男性恐怖症の夢主と次元】と【一国の姫の夢主に次元が迎えに行く話】と【ルパン一味に愛されてる夢主が敵に誘拐される(次元)】をお願いします！！ (2020年5月29日 0時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
ジンlove - とっても面白いですね。 (2020年5月20日 16時) (レス) id: c6e3be00f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのうのひるごはん | 作成日時：2019年6月16日 2時
