隠し子2.(ルパン) ページ14
*＊
「嬢ちゃん、おじさんは人違いだと思うんだけんども、君の知ってるパパの特徴を教えてくれるかい？」
次元の策略を瞬時に見抜いたルパンは落ち着きを取り戻し、子供の対処を始める
「ママがお猿さんみたいな顔の人だって言ってたの」
お猿さんと言う単語にムッとしたルパンだったが女の子の話を最後まで聞く
すると不安になったのか涙の滲む女の子は袖で目尻を抑えた
「言ってたっていうと君はパパとあった事ないのかい？」
「うん、たくさんお仕事、あるの」
女の子の口から話された情報で、ある程度真相に近づけたルパンは女の子を肩車するとあたりを歩き始めた
その後をAは重い足取りで次元と歩く
先ほどまでの澄んだ気持ちが嘘だったかのように真逆の気持ちが渦巻き、歩き始めて10分というのに、そんな短い時間さえも今のAにとって拷問の1時間のようだった
「先に戻るか？」
ダメージを食らって、深く心を閉ざしてしまったAが次元の申し出にうんと頷こうとした時、子供を探す息を切らした母親の声がしたのだった
「女の子を知りませんか？！」
その声を待ってましたと言わんばかりにルパンは振り返る
「ママー！！」
「ヘンリー！」
どうやらルパンの読みは当たりだったようで女の子を母親へと引き渡す
母親は受け取ったヘンリーを抱きしめてルパンに沢山のお礼を告げていた
「ごめんなさいね。この子は産まれてすぐ旦那と三年間単身赴任してて顔を覚えてないのよ」
こうやってルパンは今の状況からいち早く抜け出すために、猿顔とAの誤解を解くべく真実を明らかにしたのだった
「A、俺がこの世で一番愛しているのは、A一人だけなんだ」
「うんっ…」
家に着くなり早々、ルパンとAは2人で部屋へと篭ってしまい、今もルパンはAへの気持ちを必死に表現しているのであった
「次元、女は星の数ほどいるのだぞ」
「うるせぇ」
黄色のパプリカを手に取って眺めている次元は、結果として、悪巧みをしたはずが二人の仲を新たに固く結びつけてしまったのであったとさ
………………………end..........................。
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チェシャ猫(プロフ) - リクエスト良いですか？ (2022年12月28日 18時) (
レス) id: af2b388f3f (このIDを非表示/違反報告)
さかなのしっぽ(プロフ) - シーナさん» リクエストありがとうございます！ (2020年6月16日 2時) (レス) id: e4b8216cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さかなのしっぽ(プロフ) - ジンloveさん» ありがとうございます！ (2020年6月16日 2時) (レス) id: e4b8216cb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - リクエストです【男性恐怖症の夢主と次元】と【一国の姫の夢主に次元が迎えに行く話】と【ルパン一味に愛されてる夢主が敵に誘拐される(次元)】をお願いします！！ (2020年5月29日 0時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
ジンlove - とっても面白いですね。 (2020年5月20日 16時) (レス) id: c6e3be00f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのうのひるごはん | 作成日時：2019年6月16日 2時
