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用心棒1.(次元) ページ11

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ネオン街のとある建物の中で、Aは慣れない仕事をしていた




そう、今回の仕事はこのネオン街に顔を出す財宝のありかを知っているマフィヤのボスから情報を取ってくることだった




ここのお店の雰囲気は想像していたのよりも悪くなく、不二子の知り合いのやっている店だったとのこともあり、Aはある程度リラックスできていた





「おねぇちゃん、可愛いねぇ。今夜なんてどう?」



「え、は、はははははは」





酒の匂いの強いおじさんから口説かれるのは10回目でも根が真面目なAは容量のいい断り方ができなかった







そんな様子を不二子が黙って見ているわけでもなく早々にAを助けるのが常になってきた頃






「不二子ねえさん」




「おじさま、次は私がお相手でも?」




大人の色気全開な不二子ねえさんに
おお、ここは美人がいっぱいで朝までいたくなるぞとお客さんが機嫌を取り戻したところで




「A、少し休憩してきなさい」




とそっと耳打ちされる
Aは不二子にお礼を言うとスタッフルームへと消えていった









「ったく、見ちゃあいられねぇな」




「覗き見をするのか、次元らしくない」




その頃、店の外では五ヱ門と次元がAの働く様子を盗み見ていた
もちろん不二子に見つかれば追い払われるのがわかった上でだ





「俺を用心棒に雇えといったのによ」





相変わらず接客の初々しい姿のAを見て他の男に見せたくないといった独占欲から
次元の足は店の入り口の方へ向いていた




「行くのか?」




「ああ、ちと様子見だ」







様子見にしては正面から堂々と店に入っている
そんな様子に五ヱ門は呆れながらも先にアジトへ戻っていると言って帰って行った









カランカラン




ドアのベルが鳴って新しいお客様の接客に向かう






「嬢ちゃん、バーボンを飲む」






「じげ、かしこまりました」





一瞬ここがアジトと間違えそうになった
なぜか店内にいる次元にバーボンを持って行きながらも目的の人物を探す
そう、お目当ての男、マフィアのボスが来るのは今日なのだ





そんなことを知ってか知らずか、いつものようお礼を言うと次元はひょいとグラスを受け取る
そして、また店内を巡回する












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用心棒2.(次元)→←苛めたくなる2.(五ヱ門)



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チェシャ猫(プロフ) - リクエスト良いですか? (2022年12月28日 18時) (レス) id: af2b388f3f (このIDを非表示/違反報告)
さかなのしっぽ(プロフ) - シーナさん» リクエストありがとうございます! (2020年6月16日 2時) (レス) id: e4b8216cb7 (このIDを非表示/違反報告)
さかなのしっぽ(プロフ) - ジンloveさん» ありがとうございます! (2020年6月16日 2時) (レス) id: e4b8216cb7 (このIDを非表示/違反報告)
シーナ - リクエストです【男性恐怖症の夢主と次元】と【一国の姫の夢主に次元が迎えに行く話】と【ルパン一味に愛されてる夢主が敵に誘拐される(次元)】をお願いします!! (2020年5月29日 0時) (レス) id: e97b238670 (このIDを非表示/違反報告)
ジンlove - とっても面白いですね。 (2020年5月20日 16時) (レス) id: c6e3be00f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きのうのひるごはん | 作成日時:2019年6月16日 2時

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