ウザイ兄との接し方【スペイン】

その19 ページ20

そわそわするロマーノにお茶を出す

フランスとプロイセンに挟まれていかにも警戒しているのがわかる

そんなに警戒せんでも…いや、フランスはするべきやけども…

スペ「それで？話ってなんや？」

ロマーノの正面に座り、聞いてみる

ロマーノがこんなにも本気になっているのは珍しい

きっと大切な話なんやろうな

ロマ「お前…Aをこれ以上困らせんじゃねーよ」

スペ「…？？？？」

まって、何の話？

スペ「……ごめん、ロマーノ。話が読めん…」

ロマ「だーかーらー…！」

痺れを切らしたようにロマーノが声をあげる





スペ「……そうだったんか…」

ロマーノからすべてを聞き、自分の行動がAとすれ違っていたことを知ったスペイン


フラ「なぁーんだ、スペインの勘違いがうんだ話ってわけねぇ」

プロ「…誰か言い出しっぺなんだよ…」


プロ「たがよぉ、スペイン。Aちゃんみたいな優しい子、そーそーいねぇぞ。」

スペ「…嫌われとる訳では…なかったんやな」

スペインは独り言のように呟く

フラ「んで？Aちゃんは何時位にもどってくるわけ？」

スペ「…そんな遅くはならんはずや…」

フラ「でも、まだ時間あるよね？」

スペ「…ごめん、ちょっと行ってくるわ！」


そういいながらスペインは部屋を飛び出した

残された三人はスペインが出ていった部屋をみつめる

ロマ「…？行ってくるって…まさか」

フラ「友達のところじゃないって。ただ…」

プロ「いつものケーキ屋だよな。」

ロマ「ケーキ屋…」

フラ「仲直りケーキ？ってやつだよ。Aちゃんがお気に入りのケーキ屋」

プロ「なんかあったらいつもそこだよなぁ。なんだかんだいって、あいつは一番にAの事を考えてるからな」

プロイセンは何故か満足そうにうんうん頷きながら語りだす

ロマ「お気に入りのケーキ屋…」

知っている

帰り道にAがよく行こうと誘うケーキ屋だ



ロマーノは席を立ち、窓へ向かう

二人はその後ろをついてきて後ろから窓をのぞく

そこにはスペインが走っていく姿がみえる

フラ「あんな必死に走って…」

プロ「仕方ねぇな、あいつも」


ロマ「……おい、あのヤローケーキ屋の逆方向にはしってないか？」


フラ・プロ「」






フラ「ま、まて！スペイン！！まさかお前直接Aちゃんの友達んち押しかけるつもりじゃ……」
プロ「はやまるなぁぁぁああ！！！！」




仲直りしました

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