ウザイ兄との接し方【スペイン】

その13 ページ14

入学して、すぐ生徒達に選択させるもの…

そう。進路


先生「それじゃあ、明後日までに提出しろよー」

HRが終わり、私は机においた紙を睨み付けていた


『…うーん』

…進路…かぁ


リヒ「どうしたのですか?」

『あ、リヒちゃん。いやぁ…これに悩まされていてさ…』

そういい、机の上に置かれた進路調査表を指さした

リヒ「あぁ、今朝のHRのやつですね」

『リヒちゃんはなんて書くのー?』

リヒ「んー…今のところは専門学校の進路を希望しています。裁縫が得意なので、それを専門的に学びたいと」

『はぁ〜現実みてるねぇ…』

リヒ「ﾌﾌ…ありがとうございます。でも、今のところ進路なんてふわふわしてるものですよ。私だってそのうち変わるかもしれませんし」

『そうだよねー。私達まだ一年だし。てか、第三希望まで書かなくちゃいけないのがまた厄介』

セー「Aは何か将来の夢とかないんすか?」

横からセーちゃんが顔を出す

『え?…うーん…特にないけど…ヒモ(兄)を養う道だけは避けたいな』

セー「…誰がヒモになるのかは聞かないことにするよ…」







家に帰り、リビングの机にあの紙を広げる

ロマーノはなんて書いたんだろ…？

スマホを手をとった





ロマ「ん？そんなの、大学進学でいいじゃねぇか」

『え、ロマーノ大学いくの！？』

ロマ「テキトーだぞこのやろー」

『…』

さ、参考にならねぇ…

ロマ「第一、人生上手い飯くってシエスタしたら幸せなんだから進路なんてどうでもいi((ﾋﾟｯ」

…そういえばこいつ(ロマーノ)、兄さんに小さい頃育てられてたしな…

頼った私が馬鹿だった←






…仕方ない…





スペ「おぉ〜！！Aが俺に聞きたい事！？なんやなんや！なんでもゆうてみぃ！あ、チュロス食う？」

『…食べないわよ』

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