隣の席の君は【kid】 (ページ16)

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関係性ページ16

今、私はクラスの女子たちに囲まれている。
メイちゃんと昨日のことを話していたら隣の子も話を聞きたいと言ってくれていつのまにかみんな集まってきた……というわけだ。

「Aちゃんて甲斐田くんのこと好きなの？？？？？」

「Aちゃん！！昨日さ〜甲斐田くんと遊びに行ってたよね………？？？付き合ってるの？」

「ねーそれな！！！？？？Aちゃん甲斐田くんと仲良いよね〜？？Aちゃん優しいし可愛いしめっちゃお似合いだよ〜？？？！」

………付き合ってないのに！！！！！メイちゃんが揶揄うからみんな集まってきちゃったじゃん！！
心の中で戸惑いながらみんなに

「えー別に付き合ってもないし恋愛感情はないよ〜〜！！！ただ晴くんが優しくしてくれるだけで特に友達以上の感情はないかな〜。」
と告げる。

するとみんなはにやにやしながら
「本当〜〜〜？？？？でも好きになったら教えてね〜！！みんなで協力するから！」
なんて言ってくれたが多分お世話になる事はないだろう。

メイちゃんはみんなに
「協力してね！！！！ぜひ！！！！！てかAちゃんは絶対好きになるから！！！！多分！！！」
と言っていたが、ただ恋バナにテンションが上がってるだけだからすぐにほとぼりが冷めるだろう。なんて思って否定するのはやめておいた。

まだまだ恋バナが収まる気配は無かったが晴くんが教室に入ってきた瞬間みんなが
キャー！と声を上げて私をニコニコ見つめながら席に帰っていく。

だから！！！！！そういう感情はないってば〜〜！！！なんて思いながらもみんなに笑い返す。
……でも恋バナで盛り上がるのは楽しいし久しぶりの感覚だから悪い気はしなかった。

「Aちゃんおはよう〜〜！！！」
いつものように控えめに私に話しかけてくれる。
みんなの視線が一気に晴くんに集まった気がしたが気にしないでおこう。

「おはよ〜〜晴くん。」

それからいつものように始業時間まで話をする。

_________

なぜか今日は時間が経つのが早く感じてもうお弁当の時間になってしまった。

たしか………どこで食べても大丈夫だったはず。

メイちゃんに中庭で食べよ〜と誘うとニコニコ笑いながら
もちろん！Aちゃんと食べたいな〜！！！と言ってくれた

やっぱりメイちゃんかわいいな〜。

中庭でお弁当を食べるなんて不思議な感じ……でも楽しみ！！！

メイちゃんとウキウキしながら中庭へ向かう。