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お会計 ページ15

「じゃあ甲斐田お会計行って来るね!!」
晴くんが立ち上がった。

「まって晴くん!!!私もまだ済んでないから一緒に行く!!」

「えっ!?甲斐田が奢るよ……!!」
びっくりした顔で晴くんは私に視線を向ける

流石にそれは申し訳なさすぎる。お礼(?)のためのお出かけだし流石に奢られるのは申し訳ないし……むしろ私が奢れば良いのでは………?

「それは申し訳ないし………私こそ奢るよ!!!?お礼…になもなるし!」

「甲斐田が払うよ!!!!だっていくらお礼でも女の子に奢らせるわけには行かないじゃん………!」

「私こそ奢ってもらうのは申し訳ないよ!!むしろ私が奢るべきだし!!」

「や!!!甲斐田が払うから〜〜〜!!!」

結局どちらが払うかは決まらずに時間が経っていた。

気が引けたけどお互いに疲れてきたのでじゃんけんで勝った方が相手の分も払うことになった。

私はじゃんけんに負けたので大人しく晴くんに奢られる事になった。………申し訳ない。

晴くんがにこにこしながら席に戻ってくる。

「Aちゃんお待たせ〜!!払ってきたよ!!じゃあ出よっか………?」

「ありがとう晴くん………!今度は私が絶対晴くんの分も払うね……!」
なんて話しながらドアを開けて外に出る。

「晴くん!まだ少し時間あるけどもう帰る………?それともどこか寄っていく……?」

「じゃあ………………。。Aちゃんにたくさん歩かせちゃうの申し訳ないからゆっくり歩いて帰りたい………な。な、なんて。」

「晴くんはやっぱり優しいね………。わかった!じゃあゆっくり帰ろ〜!」

晴くんが私の歩幅に合わせて歩いてくれる。さりげない気遣いが嬉しい。

今日は晴くんと沢山話せたし良い日だったな〜。
なんてふわふわした気持ちを抱えながら晴くんと話す。
晴くんは私が話すことにふわふわと笑ってくれるし相槌だって何度も打ってくれる。
そんな優しい晴くんを見るたびかなり烏滸がましい事は分かっているが、みんなに晴くんの優しさを知ってもらいたいなぁなんて思う。

_________
ゆっくり歩いていたが晴くんと話していたら時間が経っていていつのまにか電車は最寄駅に着いていた。

「ばいばい晴くん〜。本当に楽しかったよ……!!ありがとう!!!また遊ぼうね〜!!!」
まだ話していたかったなぁなんて思いながら手を振って別れる。

あ………晴くんも振り返してくれてる……!!!かわいい!

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作者名:るり | 作成日時:2022年7月19日 17時

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