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貴方 side
「…相変わらず人が多いなぁ、ここは」
渋谷駅ハチ公口の改札を出てスクランブル交差点で信号待ちをしながら行き交う車や人を眺めていた
学生の時は毎日のようにここへ来て友達と買い物をしたりカラオケをしたりしていたけど、大人になってからは人混みが嫌いになって用事がない限りあまり来なくなったっけ
その用事こそが私のお気に入りの喫茶店へ行くためだったりするわけで。
こんな騒がしい街にひっそりと存在する隠れ家のようなそのお店が大好きで、数年前にたまたま見つけてから帰国する時は必ず立ち寄るようにしている。
信号が青にかわって、一斉に人が歩き始める
数人の女子高生が何やら興奮気味に会話しながらこちらに歩いてくるのがふと視界に入った
「めっちゃかっこよかった！」
「ちょーラッキーだったよね！」
「えいちゃん背高くてやばかった！」
聞き覚えのある名前が聞こえた瞬間、私は思わず立ち止まってしまって…
行き交う人が私を避けるようにして通り過ぎていく
信号が点滅し始めてふと我にかえって小走りで交差点を渡りきった
…まさかね
同じ名前の人なんてたくさんいるからきっと人違いだろう
心臓が脈打つスピードが早いのはきっと走ったせいだ
そう自分に言い聞かせた。
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ゆんゆん(プロフ) - とても面白いお話です！更新楽しみに待ってます！ (2019年10月2日 21時) (
レス) id: 91470d6548 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - くうさん、コメントありがとうございます^ ^是非頑張ってたくさんの命を救って下さい！応援しています！ (2019年5月19日 22時) (レス) id: e5c0843c37 (このIDを非表示/違反報告)
くう - 私、この小説と同じことを思ってました…私エイジさんのことがあって、海外で医者になろうと思ってます。言語が伝われば一秒でも早く人の命は救うことができますからね！^ ^ (2019年5月19日 0時) (レス) id: 1ebd2943c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱんだ | 作成日時：2019年5月9日 14時
