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TAEHYUNG side
『GC‐Queen』の『Soara』
まるで、主役になる為に生まれてきたみたいな子。
彼女に恋をし、夢中になり、憧れ、羨ましがる人を自分は何人も見てきた。無論、俺だってその1人。
その姿を一目見たときから、俺にとって彼女は唯一の女神様で、愛する人で、守りたい人だった。
だからこそ彼女を傷つけようとする奴には殺意が湧くし、彼女を守る為なら命を捧げたって構わない。
もうどうしようもないぐらいに歪んで、そのまま育ってきてしまった忠誠心にも似た恋情は、止まる事を知らないまま俺の脳を侵食していく。
久しぶりに彼女に会える。
そう期待してやってきたコンサート会場。
まだリハーサルだというにも関わらず、会場のいたるところに彼女たちの姿を眼に焼き付けようと、何人ものグループがやって来ていた。
かくいう俺たちも、ステージ前の席に座って彼女たちが登場するのを待っていたのだが。
��･･･ヒョン��
静かに俺を呼んだジョングクの視線には、明らかに軽蔑の色が見て取れた。促されるままにその方向へ辿っていけば、そこに集まっていた女たちの中で、ある1人に目が止まった。
TH「･･･何アレ?」
白い肌に長い黒髪、通った高い鼻筋。
遠目からなら、思わずあの子だと勘違いしてしまいそうな容姿。その意味を理解してしまったせいで、一瞬で気分が地の底へ落とされていく。
まず言っておくと、彼女を目の当たりにした人間は大体2つのパターンに分かれる。
1つ目は、彼女が天性の美貌と才能の持ち主だということを理解し、羨みはしても彼女を目指さない者。
2つ目は、彼女の持ち合わせているものを努力で得ようと、健気にも彼女のような人間を目指そうとする者。
どうやら、あの子は後者みたいだ。
それにしても、なんてかわいそうなんだろう。
彼女に自身を近づけようと努力したって、出来上がるのは『よくできたコピー』でしかない。だって、Aちゃんがこの世に生まれ落ちた瞬間から、Aちゃんという役を務める事ができるのは彼女しかいないんだから。
俺は別にああいうのが嫌いなわけではない。
ただその存在が哀れで、滑稽で、笑えるってだけ。
TH「馬鹿だなぁ、ほんとに」
俺の人生も、この世界も、主役は君だけだ。
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塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、お久しぶりです。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。シリーズ初期から絶えずに応援してくださり、本当にありがとうございます。更新継続とは断定できませんが、これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (7月16日 13時) (
レス) id: e6fc576be3 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - スランプや気持ちの問題もあり、とても大変だったのにも関わらず更新をしてくださり、本当にありがとうございます！ずっと待ってた甲斐がありました！！私はずっと待っているので、義務感を感じずに、好きな時に更新をして下さい(o^^o) (2022年9月18日 9時) (レス) @page36 id: 594e8bb1fc (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» それと、シリーズ初期からいつも応援ありがとうございました。M氏様のコメントは私にとってモチベーションであり、作品を書き続ける理由の1つでした。本当にありがとうございます。 (2022年9月17日 0時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、コメントありがとうございます。返信が遅れてしまい誠に申し訳ございません。色々と心配をかけてしまったようで、とても申し訳ない気持ちです。途中で歩むことを止めてしまった半端者ですが、これからも作品を愛していただけると幸いです。 (2022年9月17日 0時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - とても面白い作品ですね！！日常生活が大変で更新できない状況だと思いますが、いつか更新されることを楽しみに願っときます！ (2022年2月28日 23時) (レス) id: ddd21ef981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩水 | 作成日時：2021年4月24日 18時
