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You side
チーフによる新作の発表会が終わり、会場は先程よりも賑やかさを増した。
カメラのフラッシュや談笑の声が混じるこの場所で、仏頂面をしているのは彼だけだろう。
「ヤンヤン、何拗ねてるのよ」
YN「は?拗ねてねぇよ」
「素直に言ったら?アイツとは話すなって」
YN「･･･うるせ」
気分が悪いと言って用意して貰った別室には、革張りのシングルソファが2つとローテーブルが1つだけ。私の斜め前に座る彼の子供っぽい反抗に、思わず笑ってしまった。
YN「お前、アイツとどういう関係なわけ?」
「アイツって･･･彼とは今日が初対面。別に何も無いわ」
YN「連絡先聞かれたのは何も無いの内に入んの?」
「あれは･･･まぁ、どっちにせよ断ろうと思ってたもの」
YN「へー･･･あっそ」
「何よ、そんなに不満?」
YN「お前が俺以外の奴と話すってだけで頭イカれそう」
「そ、そんなに?」
目線をローテーブルからヤンヤンに移すと、彼もちょうど私を見ていたようで目が合った。その大きな瞳から投げかけられる鋭い視線に固まっていると、おもむろに彼が席を立つ。
「ヤンヤン?何して･･･」
YN「お前、いくらなんでも無防備なんだよ」
「っ!?」
私の横のひじ掛けに手をついたかと思えば、ぐっと距離を詰めるヤンヤン。近づいてくる顔に反射で目を瞑ると、額に何かが触れる感触した。
「･･･は?」
＿＿＿彼にキスされたのだと数秒経って脳が理解した瞬間、顔にぶわっと熱が集まっていく。呆然としながら額に手をやる私とは対照的に、ヤンヤンは妙に落ち着いていた。
「･･･どういうつもりなの」
YN「別に?気抜いたら食われるぞっていう警告」
YN「鍵のついた部屋で男と2人きりって時点で危ないのに、警戒心が1ミリもないお前が悪い」
俺もう行くわ、と言葉を残して出て行ってしまったヤンヤン。
1人残された私は、あの唇の感触を思い出していた。
気のせいだろうか。
落ち着き払っているように見える彼の顔が、少しだけ悲しそうに見えたのは。
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塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、お久しぶりです。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。シリーズ初期から絶えずに応援してくださり、本当にありがとうございます。更新継続とは断定できませんが、これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (7月16日 13時) (
レス) id: e6fc576be3 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - スランプや気持ちの問題もあり、とても大変だったのにも関わらず更新をしてくださり、本当にありがとうございます！ずっと待ってた甲斐がありました！！私はずっと待っているので、義務感を感じずに、好きな時に更新をして下さい(o^^o) (2022年9月18日 9時) (レス) @page36 id: 594e8bb1fc (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» それと、シリーズ初期からいつも応援ありがとうございました。M氏様のコメントは私にとってモチベーションであり、作品を書き続ける理由の1つでした。本当にありがとうございます。 (2022年9月17日 0時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、コメントありがとうございます。返信が遅れてしまい誠に申し訳ございません。色々と心配をかけてしまったようで、とても申し訳ない気持ちです。途中で歩むことを止めてしまった半端者ですが、これからも作品を愛していただけると幸いです。 (2022年9月17日 0時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - とても面白い作品ですね！！日常生活が大変で更新できない状況だと思いますが、いつか更新されることを楽しみに願っときます！ (2022年2月28日 23時) (レス) id: ddd21ef981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩水 | 作成日時：2021年4月24日 18時
