お子ちゃまお坊ちゃま ページ11
You side
中国で行われた某ファッションブランドの新作発表会。
普段連絡を取っているチーフデザイナーからも、是非君に出て欲しいと直々に言っていただいたので、とびっきりのおめかしをして来た。
車を降りた瞬間、会場前に響き渡る大きな歓声。
スマホの向こうで感動に潤むその瞳に応えるように手を振れば、何人ものQuinnが喜びの悲鳴をあげる。それが面白くてつい何回も投げキッスをしていると、マネオンニから声が掛かった。
MN「A、そろそろ行くわよ」
「わかりました」
ちょっと遊びすぎちゃったかな、なんて考えているうちに会場に着けば、まだ記者は入ってきていないのか、招待された人たちはリラックスした様子で会話をしていた。
ウエイターからグラスを受け取って窓際の席に腰掛け、静かに1人の時間を堪能していると、1人の男性が近寄ってきた。
『
「･･･
『もしよろしければ、隣に座っても?』
「えぇ、どうぞ」
確か最近知名度を上げて来ている若手俳優だったか、人の良さそうな笑みを浮かべて話しかけてくる彼に、私も笑顔で対応する。
『ソアラさんのことは以前から存じ上げています。非の打ち所の無い方だと』
「ふふ、みんな私に対しては過大評価気味なんです」
『まさか!その素晴らしい働きに見合った評価でしょう?』
「口がお上手なんですね」
しばらく話していると、少し視線を泳がせる彼。次に来る言葉が何なのかわかってしまって、その返事を考えようとしているときだった。
『あの、もし良ければ連絡先を―――』
?「A、何やってんの?」
彼の言葉を遮るように、私の前に現れたのは･･･
「･･･ヤンヤン」
『えっ?』
YN「こんばんは、もしかしてお邪魔でしたか?」
わざとらしくそんなことを訊いているあたり、私と彼が仲良くしているのが気に入らないのか･･･最上級の笑顔を浮かべて棘の混じった中国語を話す彼が、少し不気味に感じた。
SF「ソアラさん、そろそろ･･･」
「あぁ･･･わかりました。それではこれで失礼します」
『え･･･あっ、ソアラさん!』
YN「･･･」
指定されたテーブルにつき、カメラマンと
「(こわっ･･･何でそんな目で私を見るのよ)」
チラリと覗いた彼の顔が、般若のような顔だったのは言うまでも無い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1082人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、お久しぶりです。返信が遅くなってしまい申し訳ございません。シリーズ初期から絶えずに応援してくださり、本当にありがとうございます。更新継続とは断定できませんが、これからもこの作品をよろしくお願いいたします。 (7月16日 13時) (
レス) id: e6fc576be3 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - スランプや気持ちの問題もあり、とても大変だったのにも関わらず更新をしてくださり、本当にありがとうございます！ずっと待ってた甲斐がありました！！私はずっと待っているので、義務感を感じずに、好きな時に更新をして下さい(o^^o) (2022年9月18日 9時) (レス) @page36 id: 594e8bb1fc (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» それと、シリーズ初期からいつも応援ありがとうございました。M氏様のコメントは私にとってモチベーションであり、作品を書き続ける理由の1つでした。本当にありがとうございます。 (2022年9月17日 0時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、コメントありがとうございます。返信が遅れてしまい誠に申し訳ございません。色々と心配をかけてしまったようで、とても申し訳ない気持ちです。途中で歩むことを止めてしまった半端者ですが、これからも作品を愛していただけると幸いです。 (2022年9月17日 0時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - とても面白い作品ですね！！日常生活が大変で更新できない状況だと思いますが、いつか更新されることを楽しみに願っときます！ (2022年2月28日 23時) (レス) id: ddd21ef981 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：塩水 | 作成日時：2021年4月24日 18時
