狂気のナ・ジェミン ページ40
You side
授賞式シーズンが終わって一息ついたと思えば、春のカムバについての会議に雑誌撮影、中国での新しい広告撮影にオーディション番組と、スケジュールが前よりも増えている。しばらくは休暇もあまり無いだろうが、これも仕事と割り切って気合を入れよう。
SF「あ、ソアラさんお疲れ様です！」
「お疲れ様でーす」
エレベータに乗り込み、地下駐車場のB1ボタンを押してまた1つ息を吐いた。
「(さむ･･･)」
事務所の暖房の暖かさが恋しくなるが、早く甘いものでも買って帰ろう。そう思いながら会社のバンの運転手席を覗くが、なぜだかマネージャーが見当たらない。連絡を取ろうとスマホを見ると、マネージャーからメッセージが来ていた。
「(これどういう意味？)」
マネージャー悪いんだけど、俺の代わりに送ってくれる人が居るから黒いバン探してくれ!ﾏｼﾞﾃﾞｺﾞﾒﾝﾈ
なーにがﾏｼﾞﾃﾞｺﾞﾒﾝﾈだよ、とイラつきながら黒いバンを探せば、駐車場の隅に見慣れない黒いバンが停まっているのが見えた。運転席の人も見たことのない人だがマネージャーが言っていたなら間違いないだろうと思って、その車に近づいた。
「(始めてみるバンだな･･･いつの間に買ったんだ？)」
運転手の人に頭を下げて、乗り込もうとドアを開けた瞬間。
「うわっ･･･！？」
黒いパーカーにマスクとサングラスをかけた、いかにも『不審者』といった風貌の男に引きずり込まれ、必然的に彼の胸に飛び込む形で抱きしめられた。
「(まさか誘拐！？いや、マネージャーの言ってた黒いバンはこれしかなかったから合ってるはず)」
疲れた脳をフル稼働させながら、私の腰に巻きつく腕を振り解こうと、身をよじったその時―――
？「マネヒョン、車出してください」
『お、おう』
彼特有の、ハスキーで低い声がバンの中に響いた。
「･･･おいお前、自分が何やってるのかわかってんのか？」
意図せずに出てしまったドスの効いた声にマネージャーさんの肩がビクッと震えたのを尻目に、未だに私に抱きつく男の顎に頭突きをかました。
？「痛った！誰かわかっててこういうことするの？」
「いや、急に拉致されたら普通怒るでしょうが」
？「えー？スリルがあって良いと思ったのに」
「この野郎･･･」
はらわたが煮えくり返りそうになるのを押さえながら、さっきよりも力が緩んだ腕を掴んだ。
「さっさと離せ、ナ・ジェミン」
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塩水(プロフ) - ハユンさん» ハユン様、コメントありがとうございます!上手く書けているか不安でしたが、そう言っていただけて嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2021年1月3日 1時) (
レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、コメントありがとうございます!これからも頑張って更新していくので、楽しみにしててください! (2021年1月3日 1時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハユン(プロフ) - WayV推しなので、今回登場してとても嬉しいです！これからも更新頑張って下さい！fighting！！ (2021年1月3日 1時) (レス) id: cedab10ae6 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - 本当にこのお話面白くて更新するの毎回楽しみにしています笑 更新するのは大変な事だと思いますが、休みもとりつつ頑張ってください！ (2021年1月3日 1時) (レス) id: 153edba8eb (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - raulaさん» raula様、コメントありがとうございます！これからも大好きと言ってもらえるように更新頑張ります！ (2020年12月26日 19時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩水 | 作成日時：2020年10月5日 0時
