あんにょん Big Hit ページ37
SUGA side
「おはようございます」
YG「ん、おはよ」
ゴールデンディスクアワードでの出来事から数週間が過ぎ、最初はぎこちなかった俺たちの関係は
「仲の良い先輩後輩」に変化していた。厳密に言えば「信頼できる仕事仲間」というレベルまで達しているので、俺的にはマンネラインよりも親密になっていると思う。
「ユンギさん寝癖爆発してますけど大丈夫ですか？」
YG「うるせぇ、作業室で寝たらこうなったんだよ」
「どういう体制で寝たらそうなるんですかㅋㅋㅋ」
仲良くなった事で、自然とフランクで気楽な雰囲気が出来上がったし、少しだけ生意気(だがそれも可愛い)になったのも素晴らしい進捗だと言える。
「そういえばデモテープ聞いてみましたけどすごく良かったです」
YG「あぁ、あれか。結構自信作だったし、お前が好きそうな奴だったから気に入ってくれて良かったよ」
「え、だから送ってくれたんですか？」
YG「･･･ん、まぁな」
うかうかしてると他の男に掻っ攫われそうで、こうやってたびたび会って音楽に関することや近況を話しあったり、わざと見せ付けるみたいに話したりプレゼントを贈りつけたりしているが、この状態がいつまで持つのか･･･でもまだ俺は余裕を持てているほうだと思う。
「あ、あと少し気になった箇所があるので確認お願いできますか？」
YG「おっけー準備する」
「AメロからBメロに移るタイミングでSEが入りますけど、もう少し弱いものに変更して次のハモりが耳に残るようにした方がいいと思います」
YG「なるほどな、そんじゃあちょっと変更してみる。あとハモり部分の音圧上げて、メロディーも少し弄ろうと思うんだけどどう？」
「あーそれいいですね」
彼女と一緒に作業しているときは、時間が異常に短く感じる。お互いの持てる知識や音楽感性を最大限に使って1つの曲を作り上げるこの時間は、とても有意義で幸福だ。
〜♪
「あっ、すみません」
YG「俺はここで作業してるから、遠慮しねぇで出て良いぞ」
「ありがとうございます、すぐ戻りますね」
YG「･･･」
Aのスマホに表示されていた名前を見る限り、100%の確率で男だった。今頃楽しく談笑でもしているんだろうと思うと嫉妬で狂いそうだが、ソイツよりも俺のほうが距離が近いのは間違いない。だから落ち着けミン・ユンギ、余裕のない男は嫌われるぞ。
YG「(･･･早く帰って来い)」
好きな女の前では、大人になりたいのが男ってものなんだろう。
K-Channel 2021.01.23→←GDA 2021...SUGA
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 999人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
塩水(プロフ) - ハユンさん» ハユン様、コメントありがとうございます!上手く書けているか不安でしたが、そう言っていただけて嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2021年1月3日 1時) (
レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - M氏さん» M氏様、コメントありがとうございます!これからも頑張って更新していくので、楽しみにしててください! (2021年1月3日 1時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
ハユン(プロフ) - WayV推しなので、今回登場してとても嬉しいです！これからも更新頑張って下さい！fighting！！ (2021年1月3日 1時) (レス) id: cedab10ae6 (このIDを非表示/違反報告)
M氏(プロフ) - 本当にこのお話面白くて更新するの毎回楽しみにしています笑 更新するのは大変な事だと思いますが、休みもとりつつ頑張ってください！ (2021年1月3日 1時) (レス) id: 153edba8eb (このIDを非表示/違反報告)
塩水(プロフ) - raulaさん» raula様、コメントありがとうございます！これからも大好きと言ってもらえるように更新頑張ります！ (2020年12月26日 19時) (レス) id: ca8e68c7c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：塩水 | 作成日時：2020年10月5日 0時
