06.迷子の彼 ページ6
side S
〜前話のおさらい〜
ツンデレ気味のおじい様がデレを出してきて可愛いなぁとなりニヤケながら理事長室を出るとバッチリニヤケ顔見られたよ！
うわあああみられたぁああ
めっちゃこっちみてる！！！
ええ、どうしよう。
まぁ、とりあえずニコッとしてみる
するとへにゃっと効果音がつきそうな笑顔で返された。
意外と可愛いで笑顔だ。見た目も男の子にしては小柄でぼーってしたんだろうなぁっていうのが分かる。
迷子ぽいので声をかけることにした
「どうしたんですか？」
「迷子になっちゃった」
なんだろうこれ。マイナスイオン？
すごい癒される。
「どこいくんですか？」
「新入生な体育館に集まりなさいってさっきの紙に書いてたんだけどいつの間にかここにいたんだ」
「そっか！じゃあ一緒にいこっか」
同じ年とわかったので敬語はやめることにした
そして俺は何回か来たことがあったので体育館まで一緒に行くことにした。
体育館までの道のりの途中で聞いた彼の名前は大野智といってほわんとした雰囲気の持ち主だった。
そして体育館につくとクラス発表の紙がはり出されており、見るとなんの運命か隣でぼーっと眺めてるのか見てるのか分からない大野智くんと同じクラスだった。
するとやっぱり見てて見つけたのか大野智くんが
「一緒のクラスだね！よろしく翔くん」
と声をかけてきた。
下の名前で呼ばれた事に驚いたが不思議と自然であたかも今まで呼ばれていたのかと錯覚するような違和感もなにも感じない呼び方で今日初めて会ったはずなのにそんな感覚になってしまう。
なんだろうこの人は。不思議な人だ。
「翔くんか！じゃあ智くんだね！智くんよろしく」
ふわふわした雰囲気だった智くん"智くん"と俺がいうとはっと顔をあげて俺の顔をじっと見たけど、一瞬で元のふわふわした雰囲気に戻り今のは夢だったのかと思ったぐらい一瞬のことだった。
智くんはほんと不思議な人だけど全然嫌な感じはせず隣は意外と居心地がよかった。
そんな感想をまだ出会って１時間も経っていない相手に抱くのは初めてで戸惑ったけど隣で自分のクラスの席を見つけようとキョロキョロ探している智くんを見るとどうでも良くなった
そして、なんやかんやでなんの運命か迷子だった智くんと俺は出席番号も智くんが6番で俺が7番という近さでカ行の苗字の人が全くいなくて驚いたが入学式では席が隣の席で2人とも出席することになった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：凛月 | 作成日時：2017年6月11日 15時
