01.夢 ページ1
side S
「おれ、これ…、ゃな、、ね」
おれは泣くのを精一杯我慢しながらおれの大事な人たちに問いかけた
「だい…う、だ、。、れら、、」
おれの問いかけに必死に自分に言い聞かせるようにおれの大事な人が答える
「、う、…」
いつもはめったに泣かないのに泣きそうなおれの大事な人
「 ’ぼ、、な…、、た、あ…たい、、… ’で、ょ？」
笑顔を作ろうとするけど実は泣きたいんだよね。無理しないで。
「、うだ、、ね。で、…、がない、…、。
’いつか、、、って……い’
ご…、。…、たね。」
その想いに答えられない。辛い。
「…、だ！…、で、、、…と…、？」
ほんとにごめん。そんなに泣き叫ばせてごめん。
「そ、だ…！あ、。、…な、、！翔さ…」
謝ることしかできないけどこれ以上謝るとこの優しい大事な人達は気に病んでしまう。だから見つめる。そして
「ありがとう」
おれはこの人達の前を後にした
泣き声、叫び声が聞こえてくる。
「しょうちゃ、、あああん」
俺の名前を叫んでいるのはダレ…、？
"おれら"の中の全員が泣いている。俺の大切な人。
ああ泣かないで。俺なんかのために…。俺も悲しいよ…すぐに駆けつけたくなる。
これはすごく懐かしい香りのする記憶。
これは俺の記憶…？
じゃあこれはいつなの？
分からない。
誰の言葉？
分からない。
なんで途切れ途切れなの？
分からない。
なんで"おれら"は泣いているの？
分からない。
なんで俺は"おれら"ってのが分かるの？
分からない。
じゃあ"おれら"って誰なの？
分からない。
じゃあ俺はなんで"おれら"っていうのが分かるの？
分からない。
なにもわからない。
ただ、ただ、わかるのはこれは大事な大事なことだということ。
多分きっと、忘れてはいけない人たちなのに…
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作者名：凛月 | 作成日時：2017年6月11日 15時
