爆豪勝己が唯一溺愛する人 (ページ6)

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𝗌𝗍𝗈𝗋𝗒𝟧 ページ6

私はバックも持たず家に帰った

ポケットに入っていたスマホを見ると22件も勝己から電話が入っていた

そんな勝己の心配も知らず私は自分の部屋に行きベッドに倒れ込んだ

何時間、いや何十分経った頃だろうか

ドアのノックが部屋中に響いた

「おい、入んぞ」

ノックの主は勝己だった

勝己は私が先に帰ったこと電話にも出なかったことに
怒っているのだろう。いつもより声が低く聞こえた

「っなんでお前泣いてんだよ」

そう驚いたように勝己が言った

私は滅多に泣くことがない

泣くとしたら誰か亡くなった時ぐらい

そんな滅多に泣くことがない私が泣いてるのを見て

勝己は驚いたんだろう

「誰かになんかされたのか」

『違う。』

「じゃあなんだ、腹でも痛てぇのか、それか熱か」

『そうじゃない。』

「じゃあなんで今てめぇは泣いてんだ」

『知らない』

「あ゛？そうかよ、」

本当は言いたいよ私だって

勝己が好きででもどうしようもないこの気持ちが嫌で

悔しくて泣いてるって言いたいよ

でも言ってこの関係が崩れるのが嫌で言えない

「相談ならいつでも聞くから、お前無理すんなよ」

そう勝己は言って私の頭に手を乗せた

勝己が帰ろうとした時何故か私は勝己の袖を掴んで

帰らないでアピールをしてしまった

「んだよ」

『……か…つきさ、私の事好き…？』

そう言葉に出た時はもう

遅かった