【BTS】ブスと罵られる紅一点の奮闘

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JM side




『でへへ、ジミン〜っ！！ヌナは、ヌナはジミンのことが大好きだよ〜っ！！！！』

「う、うるっさい！黙れブス！」



完璧に酔っ払ってるヌナを引きずりながら頭をぶっ叩いた。

くそ。このブス、僕に迎えなんか来てもらってることに感謝しやがれ。ふん、別に好きできたわけじゃないんだからな。



…本当はこの迎えをかけたじゃんけんに優勝し走ってきたということは秘密だ。



抱きつかれて、お酒の匂いがふわっと鼻につく。

居酒屋。男女で食べに行くんだったら普通お高いレストランとか行くだろ。その年でアイドルなのになんで居酒屋なんか行くんだって話なんだけど。そういうのがヌナらしいけどさぁ……

…あームカつく！！重いし！ってか2人きりで食事すること自体ほんと死んでほしいし！！

このままそこの川に突き落とすぞ……！！！





「…なんもされてないわけ。」

『えー？なんて？』

「だから！！なんもされてない！？」

『えへへ、大丈夫。みんな大好きだよ！』




またぶん殴った。耳鼻科行きやがれこの野郎。

懲りずに後ろから抱きつかれてうりゃーって頭を撫でられて。ま、マジムカつく。




僕みたいなやつにとって、平等な愛がどれほど辛いものがヌナはわかっているのだろうか。


…みんな好きじゃなくて、僕はさぁ…！！！







「…あー……マジで…ヌナ！！早く歩いてよ！僕は帰りたいの！」


『やー、それはすまないこった。急ごう急ごう』

「そこ宿舎と違う方向でしょ！？こっちだよこっち！もう！！」

『すまんねぇジミン、えへへ、一緒に行こうか一緒に。』




…結局酔っ払ったAヌナのペースに飲まれるのだが。


べろべろになったヌナにはどうも頭が上がらない。

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