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syp)「Aさん」
『なに？』
月明かりを見ながらそう尋ねる。
すると小さな衝撃が来た。
『、？』
少し考えれば抱き付かれたんだと気づく。
『ショッピ君？？』
syp)「…」
小さく鼻をすする音がする。
泣いてる？
『どうしたの…』
syp)「…き……てて……た……よ…た…」
syp)「生き……ててくれた……よかったぁ…っ」
『…うん。』
そんなことで泣いてくれてるのか…
『私は生きてるし、死ぬ気でも死ねないよ』
syp)「ｽﾞﾋﾞｯ……」
あらまぁ。
私はショッピ君の背中を優しく叩く。
そして、ありがとう、と何回も声をかけた。
一分ほどすれば落ち着いたのか
タバコを吸いたいと言い出した。
『こっちだよ、ベランダ』
syp)「ありがとうございまーす」
『満月だねー』
syp)「そうっすね…てか先輩タバコの匂い…」
『あー…大丈夫だよ』
今日の月…まるで彼奴みたいだ。
＿sya)「ん、どしたん」
……まだ何もかもが変わっていなかった日の
彼奴の目のようだ。
無駄に丸く奇麗なのが腹立つ。
その時は奇麗だと思えてた。
でも今では憎くて憎くて仕方ない。
syp)「A……さん？」
『、あぁ、ごめんごめん。殺気出てた？』
syp)「バリバリ」
あちゃー、なんて声を漏らせば
ﾌﾌｯ先輩らしいっすね、と笑われた。
そして突然ショッピ君が言った。
月が奇麗ですね、と
月の話なんかしたっけな…
そう思いながらショッピ君を見る
『え…、どうした？』
syp)「え、……分からなかったんですか？」
『う、うん。』
syp)「つまりAのこと＿＿」
ショッピ君が何か言いかけたとき
目の前が黒に染まり、
暖かさが伝わってきた。
？)「だーれだ！」
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作者名：Sと言われるM | 作成日時：2022年6月29日 18時
