野に咲く薔薇に愛を刻む【呪術廻戦】 (ページ38)

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ほぼ観光してないよねページ38

「……という訳らしいよ。」

「全く、等級は分からないけど一級以上が確定してる呪霊と戦えとか、無茶言うわ…。」

溜息をつきながら野薔薇ちゃんが零した。
流石に私も同意見だ。
だって私はこれが初任務なんだぞ！！
つい最近まで蠅頭しか相手にしてこなかったんだぞ！！
いきなり特級(予想)とかおかしいだろ！！

「はぁー……ここでうだうだ言ってても仕方ないわね。とりあえずお土産買いに行きましょ。頼まれたんでしょ？」

「野薔薇ちゃん……！」

一生ついて行きます…。
とかなんとか言っていたらメッセージを受信した音。
樹さんからはあんず餅と金つばと甘納豆、理さんからは落雁のリクエストが来ていた。
それぞれにちゃんとメモや地図の書かれた画像がが添付してある。
二人ともマメだな……。
そしてチョイスが渋いな！！
そういえば樹さんが洋菓子よりも和菓子の方が好きだ、みたいなことを言っていたけどここまでとは……。
洋菓子のリクエストが一つも無いんですが。

「何買うの？見せて…渋っ！！」

「圧倒的に和菓子派だからね、うちの人達…。」

「いや限度ってもんがあるでしょうよ！
まあ行くけど…とりあえずあんず餅からね。」

あんず餅ってどんな味するんだろうか……。

時が流れて一時間半後。

「めっちゃ並んだわね…。」

「並んだね…。」

どうやら指定された店は何処も人気店だったらしく、何処も十五分ほど並んでしまった。
それだけなら良かったのだが、リクエストされた和菓子の店が全部違う為に移動時間も含めて結局一時間半かかったというわけだ。

「これもう虎杖たち来てるんじゃない？」

「確かに」

事実五分前にもうちょっとで着く、という伏黒くんからのメッセージが入っていた。