野に咲く薔薇に愛を刻む【呪術廻戦】 (ページ25)

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会いに来ましたページ25

と、言うか五条先生さっきから傘さしてないのに濡れてないんですけど。
怖、何この人。
そして背が高い、何センチあるんだ。

で、あっという間に学長の前。
この人形に囲まれた強面のおじさんが学長さんらしい。
めっちゃかわいい、何このファンシーな空間。

「何しに来た。」

そんなファンシー空間に似合わない渋い声で、学長さんが私に聞いてくる。
ので、とりあえず正直に答えてみる。

「好きな人に逢いに来ました。」

「ふっ」

「あ！今笑いましたね五条先生、私は真剣なんですよ！！」

案の定笑われたし、学長からは真面目に答えろという圧を感じる。
とはいえそんな圧に負ける訳にはいかない。

「私は真面目ですよ。先日会った一年生の方に一目惚れしてここに入学するのを決めました。」

「因みに誰？」

「釘崎野薔薇さんです。」

「女子なの！？」

「悪いですか」

「いや悪くは無いけど。」

あ、絶対面白そうだなって思ってるぞこの男。
顔めっちゃニヤニヤしてるじゃん、隠せてないですよ。

「呪術師は危険な仕事だと聞いてます。いとこがそれで怪我しましたし。
でも好きな人と同じ仕事が出来て、同じ寮に住めて、同じ空気吸えるとか最高じゃないです？」

「……それで死んでもか？」

「勿論。悔いが残らないように想い人の所まで来たんですから、私は。」

雪下A、合格。