Pet75 ページ26
勝「じゃ、行こっか」
高速で制服に着替えてきた佐藤さんは、理子さんを急き立て手を繋いで、出て行ってしまった。
他のメンバーさんたちも続々と劇場を後にする。
中島さんは……
女装姿での写真会が開かれちゃって、女子たちにもみくちゃにされている。
それだけじゃない、
「中島さん！ステージで使うためのマイクが足りないんですけど、備品って…？」
「すいません…校庭で他校生が暴れまわってて…どうしたら」
「中島さん、迷子が出たんですけど放送室使用許可もらえますか？」
忙しい…よね。
SFのリーダー、それは学校のリーダーを意味する。学校行事のほとんど全ての責任を担う中島さんの元には、様々な質問が集まって来ていた。
仕方なく1人着替えて、クラスに顔を出そうとしていた時。
風「暇なら俺と回ろ」
貴「へ？」
と、連れ出された先は風磨くんのクラス。
貴「…って、結局客数稼ぎですか！」
風「バレた？笑」
貴「もー、って何やってるんですかこれ？」
風「んー？コスプレカフェだけど？まずは着替えておいで〜」
貴「え？え？」
と、言われるがままに更衣室に連れ込まれると、制服は水色のドレスに早変わり。メイクも髪型も直される。
貴「何ですかこれは…？」
女生徒「菊池くんから言われてるんだぁ、うんと可愛くしてって」
風「終わったー？お、かわいいじゃん」
頭をくしゃっと撫でられて、照れて下を向くと、風磨くんの衣装も変わっていることに気づいた。
貴「風磨くん、その衣装は…？」
風「わかんない？王子様のつもり」
貴「とってもお似合いです！」
風「こちらへどうぞ、お姫様？あ、言っとくけどそのドレス、百万以上するから気をつけろ？」
ひ、百万？！学園祭だよね、これ？！
風「待ってればくるから」
そう小声で言われて、中島さんも同じクラスだったことを思い出した。そのために可愛くしてくれたんだ…と、とたんに自分の格好が恥ずかしくなって来た。
早速女の子たちが風磨くんに集まりはじめたのを横目で見つめながら、出されたミルクティーを飲み干す。
…そういえば私が割った有紗ちゃんのティーカップも、こんな感じのものだったなぁ…。
あの時は、中島さんのこと本物の悪魔か何かだと思ってた。
でも本当の彼は、完璧でも、腹黒でもない。嘘に怯えていて、脆くて、弱くて。
あなたの心に、恋してるんだ。
「…探しましたよ、お姫様？」
「ひっ、なっ、中島さん？！」
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いーぐる(プロフ) - 桜花さん» ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。面白いと思ってもらえてとても嬉しいです…。実はこれを作っていたアカウントが消えてしまっていて、もう一度アカウント作り直してるんです汗それで誤作動になってるのかも。新作を出せたらそうします！ (2019年1月24日 7時) (
レス) id: 972489cf8f (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 完結、おめでとうございます！ この作品、本当に本当に面白かったです！ 次回作も楽しみにまっています！！ あと、いーぐるさんのページ(？)に何故かとべないので新作がでたらURLをこの小説に貼ってくださると嬉しいです。よろしくお願いします！ (2019年1月23日 17時) (レス) id: d45390dddb (このIDを非表示/違反報告)
FUKA - 速く更新してください!!!!!! (2018年8月20日 23時) (レス) id: 7fce94fe2d (このIDを非表示/違反報告)
いーぐる(プロフ) - JUMPさん» 好きなコンビとかあったら教えてくださいね！ (2018年7月19日 21時) (レス) id: fc8fce71cb (このIDを非表示/違反報告)
いーぐる(プロフ) - JUMPさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします！！ (2018年7月18日 18時) (レス) id: fc8fce71cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いーぐる。 x他1人 | 作成日時：2017年9月17日 23時
