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59話〜演習36〜 ページ16

『…私が行きましょうか?』

私は中佐の横に立つ。


「…いや、いい。」

私を見ずに答える中佐。


『…へぇ〜。優しいじゃないですか〜。』


グ「…あ?
…俺はただ、優と君月のいい実戦練習になると思っただけだ。」

『…そ〜ですかね。』


私は中佐から優くん達に視線をうつした。








シ「…中佐。グレン中佐。
状況と意図が見えません。これは少しやりすぎじゃないですか?」

するとシノアがこちらに歩いてきた。


グ「…あぁ?」

シ「まだ無理です。彼らに与一さんを殺させるのはやめてください。」

…シノアにしては珍しいね…。


グ「ふぅん。
いっつもクールなわりにあいつらには優しいんだな、シノア。…情でも湧いたか?」

シ「中佐!」


グ「じゃあお前が与一をやれよ。
それであいつらを罪悪感から守ってやれ。」

シ「…。」


グ「なんだよ。お前も手を汚すのはいやなのか?
初めて可愛いとこを見せたじゃねぇか。」



『…中佐〜。だから私がy ((優「頼むから正気に戻ってくれ!!!」…。』

優くんに遮られた〜…。




与一(鬼)「うるさい。死ね。」

『…お前が死ね。』


私は大剣を握り、飛ぼうとした。…でも………


































グ「…お前はいかなくていいって言ってんだろ。」

『…。』

中佐に肩を掴まれて、飛べなかった。








ガシャ)

金属がぶつかる音が響いた。




『…!優くん…?』

優くんが剣を捨てたのだ。


私はいつでも優くんを守れるように、大剣を強く握った。




優「…やれよ。俺は仲間は殺せない。
…そして与一。…お前も俺を殺せない!

…お前が俺と同じなら…。
目の前で家族を失ってんなら、仲間を殺せるわけないんだ!!!
…だから…












早く目を覚ませよ!馬鹿与一!!」



君「んなっ、馬鹿か!」

シ「くぅっ…。」


君月とシノアが優くんを助けようとする。

…でも私はそれとは逆に、武器を手放した。




『…。』

…ねぇ優くん。
今君は「目の前で家族を失ってんなら仲間を殺せるはずがない」って言ったよね?

…それは間違ってる。……間違ってるよ。

だって。それじゃあ……


















『…ミカ達とそいつらが同格ってことになっちゃうじゃん…。』


…でも違うよね…?
優くん馬鹿だから深い意味なんてないんだよね?

だって優くんは優しいから……だから、与一くんを助けるためにそういったんだよね…?









ね…?

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優美 - 面白いです!夢主ちゃんが、優ちゃんを思っているのが、よく分かります。更新、頑張ってください! (2018年3月4日 11時) (レス) id: 8a914fa35d (このIDを非表示/違反報告)
- 応援してます (2016年10月22日 17時) (レス) id: 33650ae5f9 (このIDを非表示/違反報告)
- そういうこと何ですか。これからも頑張ってください( *´艸`) (2016年10月22日 17時) (レス) id: 33650ae5f9 (このIDを非表示/違反報告)
桃凛真創(プロフ) - kさん» 調子がでないといった感じです^^;自分の場合は物語が思い浮かばなくて…。 (2016年10月20日 20時) (レス) id: 5d7192928b (このIDを非表示/違反報告)
k - スランプとはなんですか? (2016年10月18日 20時) (レス) id: 33650ae5f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃凛真創 | 作成日時:2016年1月6日 0時

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