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男はひとりの少女の後をつけていた。
買い物の帰りなのだろうか、両手に荷物を抱えた
その少女が角を曲がると、男も程なくして曲がった。
その先は人通りが少ない路地で、少女を襲うには最適だった。
信『アカンな。あいつ襲う気や・・・』
男は舌なめずりでもしそうな顔で少女に近づいて行った。
『・・・・おい』
俺は男に声をかけた。
俺たちの存在に気づかなかったのか、男は心底驚いた顔をした。
・・・俺たちに気づかないとは、どんだけ空腹だったのか
それとも・・・力の弱いやつなのか。
男と同時に少女も振り向いた。
その途端、獣のような顔をして自分を襲おうとしていた男を見てしまい
小さな悲鳴を上げた。
信『お前、何しようとしとんねん。・・・・・大丈夫か?』
信五が男と少女の間に入り、少女の手を取り見つめた。
その途端、少女は気を失い倒れこんだ。
信『起きてられるとやっかいやからな(笑)』
そう言うと少女を抱きかかえ、そっと横たえた。
信『今な、この街で騒ぎ起こされた無いねん。
このまま退いてくれへんかな?俺らも無駄な力使いたないし』
『信五、こいつにそんな言葉通じひんやろ・・・
見てみ、こいつはヴァンパイア崩れや。』
ヴァンパイアになれなかったヴァンパイア
知性も理性も無く、ただ本能のままに人を襲い貪る・・・・
今、目の前にいるのはまさにそれだった。
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紗柚稀(プロフ) - ウメちゃんさん» 久しぶり〜〜!!2021年もひとつどうぞよろしくという事で、ありがとうございます!! (2021年1月11日 12時) (レス) id: 37a9ebc915 (このIDを非表示/違反報告)
ウメちゃん(プロフ) - ご無沙汰してます!待ち望んでいたのに、私が忙しかったというすれ違いな感じですが…多忙の中、完結までありがとうございます!また最初から読みたいと思います!これからも作品楽しみにしています! (2021年1月6日 22時) (レス) id: b5bb6035be (このIDを非表示/違反報告)
紗柚稀(プロフ) - みなさん» ありがとうございました!素敵と言っていただけでとても嬉しいです。こんな駄作で駄作者なのに・・今後の構想はいろいろあるんですが、どれも7人での構想なのでどうするか悩んでいます・・・。今後も楽しんでいただけると嬉しいです!ありがとうございました!! (2020年12月18日 9時) (レス) id: 37a9ebc915 (このIDを非表示/違反報告)
紗柚稀(プロフ) - ちなさん» コメントありがとうございます。そして、長々とお待たせしてしましすいません・・・ドリアイはキャーキャーしながらみてましたwこんなご時世でなければと何度も思ったけど、色んな形でeighterを喜ばせてくれる彼らが最高で最強ですね!! (2020年12月18日 9時) (レス) id: 37a9ebc915 (このIDを非表示/違反報告)
紗柚稀(プロフ) - ウメちゃんさん» ほんっとに長い間レス放置でごめんなさい!!!彼らは・・・何してたんでしょうねぇwwそこは2人だけのヒミツという事で?長々とお付き合いありがとうございました〜!! (2020年12月18日 9時) (レス) id: 37a9ebc915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗柚稀 | 作成日時:2018年9月30日 20時