叶わなくてもｰSEKAI NO OWARIｰ

同じ仲間 ページ10

だぶるデートした日から
一週間くらい時が経った

蒼｢はぁぁ〜｣

さおり｢も〜どうしたの？｣

うちはと言うと
その遊園地から悩み事が
ひとつ増えたのです…


蒼｢聞いてよ!!慧が最近Aばっか
見てる気がするの!!｣


そうなんです、

あの日からずっと
慧はAの事を目で追うようになり

誰が見たってあれは、もう、、


蒼｢それに、なんかうちに
冷たくなったっぽい…｣

さおり｢気のせいでしょ？｣

蒼｢…ちがうもーん｣

ぐたぁと机に突っ伏す



さおり｢だって、昨日とか普通に
イチャイチャしてたじゃない｣

蒼｢そ、それは…｣

さおり｢考えすぎね｣

さおりは呆れたように言った


蒼｢でもー…｣

さおり｢あーもう、そんなに気になるなら
深瀬の気持ちを取り戻したら良いんじゃない？｣

蒼｢気持ちって簡単にいっても…｣

さおり｢例えばよ？蒼が他の男と
楽しそうに喋ってるのを見せつけるのよ!!｣


深瀬なんて単純だから
それで熱が戻るわ

なんて簡単に言ってる
さおりがなんか神様みたいに
思えたから、拝んでおいた。



さおり｢何で拝むのよ｣

蒼｢あはは｣


さおり｢もういっそのこと
交換でもしたら？｣



蒼｢えー、それはない!!｣

てか、そんなことしたら
もっと慧がおかしくなっちゃう


さおり｢さっき単純だからっていったけど
一回楽しそうに喋ってても駄目かなって｣


蒼｢…交換かぁ｣



なか｢ただいまぁっと｣

さおり｢あら、いいところに｣

なか｢んー？なに？｣


･

･


なか｢そんなこと駄目だよ!!｣

なかじんに一部始終話したら
やっぱり断られた


蒼｢うあーん!!もう うちには
この手しか無いのー!!｣

と、泣いてすがっても
｢ダメ｣の一点張りで、、


蒼｢なかじんだって二人が
仲良くしてるの嫌なくせに!!｣



さおり｢いいんじゃない？一回くらい｣


なか｢うーん、｣


もうひと押し。


蒼｢うまくいけば、
もとに戻れるんだよ!?｣



なか｢…もとに？｣


蒼｢そう!!｣

なか｢戻れるなら…｣


まさか、なかじんがOKしてくれるなんて
思ってなかった


なかじんも、悩んでたんだ

うちだけじゃ無かったんだって
同じ仲間がいてちょっとホッとした

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