叶わなくてもｰSEKAI NO OWARIｰ

花火 ページ19

A｢わぁ〜花火なんて久しぶり!!｣

さとしが用意してたのは手持ち花火
二人で全部消化するには
とても難しい沢山入ったやつ。

深瀬｢どれからやる？｣

A｢んー、これ!!｣

適当に選んで火をつけてもらう


A｢うわぁ〜綺麗っ!!｣

浴衣に火の粉が掛からないように
裾を片手で押さえる

深瀬｢A!!見て見て!!｣

A｢なに？うわぁ!!凄い!!｣


見るとさとしは花火を
トアリングのように２本振り回してた

綺麗な丸が見えた


A｢凄いね!!綺麗だよ!!｣

深瀬｢お前は危ないから真似すんなよ？｣

ケラケラ笑うさとし

A｢怖くて出来ないよ!!｣


･

･

･

･




沢山あったのに
あっとゆうまに線香花火だけに
なってしまった、


線香花火も火をつけてもらい
その場でしゃがむ

さとしも隣に来て
一緒に花火をやりだした


深瀬｢なぁ、勝負しねぇ？｣

A｢いいよ〜!!負けるきしない!!｣

深瀬｢じゃあ、負けた方は
ひとつ言うこと聞くこと!!｣

A｢望むところよ!!｣



パチパチと綺麗な
花火をじっと見つめる

するとさとしが
私の花火を落とそうと
ふーふーと風で揺らしてきた


A｢あ!!やめてよ!!｣

深瀬｢ははっ、楽しいだろ？｣


さとしの笑った顔が
線香花火に照らされて

綺麗だと思って
見とれてしまった


ｰｰｰﾎﾞﾄｯ


A｢あっ!!!!｣


深瀬｢余所見してるからだろ｣

さとしはピースして
してやったりのかお。


見とれた私が恥ずかしい…



A｢で？お願い事は？｣

深瀬｢んー、明日 水族館行こうぜ!!｣

A｢え？いいけど…｣

さとしのお願いが
予想外過ぎてビックリした


深瀬｢よっしゃ!!｣





ってガッツポーズのさとしが
楽しみだと無邪気に笑った

そんな顔をするから、

ほら、また。



胸がきゅんって締め付けられるんだよ

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