叶わなくてもｰSEKAI NO OWARIｰ

お祭り ページ18

9月下旬、

冷たい風邪が吹き始め
そろそろ冬がやって来る季節


今日、お祭りがあるそうです



もともとお祭り事が大好きな
私は、さとしのお誘いを
二つ返事で受けた





１０分くらい、
早くついてしまった


カラカラと、慣れない下駄を
鳴らせながら
駅からさほど遠くもない
待ち合わせの場所に急ぐ。


深瀬｢あ、早かったね｣

と、そこには
まだ居ないと思っていた
浴衣姿のさとしの姿があった


A｢さとしこそ!!
どれくらい待ったの？｣

深瀬｢んー、一時間くらい？｣

A｢うそ…ごめんっ｣

深瀬｢冗談だよ、｣

って、ケラケラ笑う


深瀬｢俺も今来たとこかな｣

はい、と左手を差し出すさとし。

それに自分の右手を絡ませて
微笑む、

はたから見たら
私たちは恋人同士に見えるのだろうか

深瀬｢じゃあ、行こっか｣

そんな疑問をさとしの声がかきけした

A｢うんっ｣



楽しみで仕方なかったお祭りへ
私たちは急いだ



･

･


思っていたより混んでて驚いた

手繋いでて正解だな…


ぎゅっと離さないように
さとしの手を握り直した

そしたら、さとしもぎゅっって
握り返してきた


それに思わず笑ってたら

深瀬｢なんかやりたいのとかねぇの？｣

って、さとしが言ったので


A｢しゃてきっ!!射的やって!!｣


って、指差して答えた




私のわがままで
射的をやってもらうことに

深瀬｢何がほしい？｣

鉄砲を構えながら
さとしが言う

A｢んー…あのぬいぐるみ!!
ウサギのやつがいい!!｣

なんだか、あのウサギが
さとしみたいだと思った

深瀬｢任せろっ｣


ｰｰﾊﾟﾝｯ

ｰｰﾊﾟﾝｯ

ｰｰﾊﾟﾝｯ


重いはずのぬいぐるみは
3発で落ちた

鉄砲を構える
浴衣姿のさとしがかっこよくて

ぎゅううって締め付けられる
胸の痛みは普段見ない浴衣のせい
だと言うことにしておいた

店の人｢兄ちゃん凄いね!!はいよ、｣

と、ぬいぐるみを受け取ったさとしは

深瀬｢やべー褒められた｣

と、嬉しそうな顔して
ぬいぐるみを渡してきた








そのあとも、輪投げとか、
鈴投げとか、いっぱいした





もう、時間が遅い頃、

A｢そろそろ終わりだね｣

と、少し寂しい私



深瀬｢あのさ、花火あるんだけど
近くの公園でやらね？｣

と、思っても見なかった事が!!


もちろんOKして、

二人で急いで公園に向かった

花火→←恋人交換2日目

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