叶わなくてもｰSEKAI NO OWARIｰ

考えちゃダメ ページ12

なんで、なかじんは
突然あんな事を言い出したんだろうって
考えると、私が嫌になった？
って事しか浮かんでこなくて


皆がOKするから
流れでOKしちゃった
今回のことも

深瀬さんが言ったように
なんか、理由があるんだよね？


って、深瀬さんのベットに
寝転がりながら
ぼんやりと考えてた。


当たり前なんだけど
なかじんの匂いと違う

それが妙に落ち着かなくて。


深瀬さんは今、お風呂に入ってて

お風呂が終わったら一緒に寝るわけで



今頃なかじん達は一緒に寝てるのかな
ラブラブしてるのかな

でも、キスと それ以上は
禁止だから、

そういう心配とかいらない
はずなのに、

心配だよ。





ｰｰｰｶﾞﾁｬ


濡れた髪をタオルで拭きながら
深瀬さんが部屋に入ってきた


深瀬｢…なに泣いてんの｣

A｢え、あーほんとだ｣


言われるまで気付かなかった
涙を拭きながら

恥ずかしいから見ないでと笑う

深瀬｢…｣


深瀬さんはベットに座り
見ないように背中を向けてくれた


少し落ち着いた私は
深瀬さんが被ってたタオルをとって

拭いてあげるって

照れ隠しに思いっきり
わしゃわしゃしてやった



深瀬｢おい、やめろよ笑｣

って深瀬さんはこっちを見た

A｢ふふ、遊園地の時の仕返しだ!!｣

こしょぐられたことを根に持ってます←

わしゃわしゃ と尚も続けると
深瀬さんは諦めたのか

あぁー気持ちー

なんて言って大人しくしていた



･

･

･

･


ふざけながら髪を拭いてくれたAは
隣で静かに眠ってて、

初めはやっぱり混乱してたみたいだった

泣いてることに気付かないくらい
ダメージでかかったんだと思う

恥ずかしいからと笑ったAの
作り笑いがぎこちなくて
何も言うことが出来なかった



俺がもっとしっかりすれば
いいんだよな

もう、あんな笑顔させないために
俺がしっかりするから


眠ってるAの髪を撫でてたら
俺もいつの間にか眠っていた

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