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YellowSide.
「ね、ふっかぁ？もう俺出掛けてくるよ？」
一向に振り向かない目の前の彼。
話しかけても気が付かないほど夢中になっているのは、
紫「…」
洗面所の掃除。
洗面所に水が付いてるのが見逃せないらしく、ずっと拭いている。
「ねえふっｋ…紫「話しかけないで！」」
紫「いま、水滴を拭いてるの！！わかるでしょ！？」
最近新たに気づいたこと。
不安があたまによぎっていないふっかは、いつもどおり。
でも、
一度不安や気になったことがあると、もうだめ。
ちょっと幼くなり、イライラしてる。
そして、
よく泣く。
「ごめんごめん、俺出かけるからね？夕方には帰るからね？」
紫「…んっ」
この時点で集合時間には遅れていた。
洗面所の掃除は朝と夜の日課となっていた。
＊
「ごめっ、遅れた」
橙「平気やで〜！先、個人写真撮ってるから！」
青「でも、なんかあった？やっぱふっか？」
ここで隠すのはなんか違う気がしたから話した。
「住み始めて気がついたんだけど、ふっか結構決まり事が多くって。
今日は朝の洗面所の掃除で俺の言ってること耳に入れなくってさ。」
緑「そっかぁ。強迫観念がすごいから一度気になっちゃうと毎日気になっちゃうからね…」
桃「ま、辛くなったらいつでも言えよ？まだ後七人もいるんだから！」
頼りがいのある奴らに囲まれて、俺もふっかも幸せ者だ。
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作者名：佑灯地蔵 | 作成日時：2023年12月19日 22時
