Verleden Overzicht Team 3 (ページ7)

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消えることないものを探す為にページ7

あ「・・・こいつら、どうするんだ？」

本条が6人の遺体を指して言った。

智「準備はしてある。そのための昨日だったんだから」

翔「ああ、そういえば」

智「ちょっと待ってて」

大野は一旦部屋を出て、不透明なプラスチック板＿＿＿しかもとてつもなく巨大なのを数枚

抱えて戻ってきた。

和「・・・それ、ロレックが届いたときに入ってたのと同じ」

智「お、さすがだね」

雅「じゃあ、決行を今日にしたのは・・・それを準備する為だったんですか」

智「そうそう。おいらしか開けられないように登録済みだからね」

そう言って、まずは1枚を床に置き

遺体を1人抱きかかえて、そこに載せた。

智「死体を運ぶっていうのは初めてだねぇ」

平然と言う大野に、微かな恐怖を覚えたものが何人いたのかは分からない。

大野は淡々と箱を組み立ててゆく。

完全に形になったその刹那、一瞬光を放った。

智「はい、棺桶1つできた。もう開かないよ」

翔「・・・Marvels!」

潤「・・・怖いわー」

智「あと5人分！ほら皆も手伝って！」

あ「組み立てるのは私たちでもいいのか？」

智「うん。あ、でも完成したのにおいらは触れられないよ。開いちゃうからね」

あ「・・・分かった」

2分後、6つの『棺桶』が完成した。

潤「で、これをどうするんですか」

智「トラックも用意してる。運ぶよ」

翔「・・・どこに？」

智「おいらが道順を説明するから。運転は翔ちゃんがやってね」

翔「・・・了解」

雅「トラックまでは俺が全部運びます！」

あ「え？」

雅「『記憶』が言ってるんです。こういうのは役目だって・・・風移動！」

ふわりと、風によって6つの箱が持ち上がった。

あ「大丈夫なのか？」

雅「多分まだ短距離しか無理ですが」

潤「けっこうやるじゃねえか」

智「全員能力モードの姿だ。だれにも合わないのが理想だね。行こう」

その部屋に、建物に、二度と戻れない＿＿＿戻らないことを知る『VOT』6人は

一瞬間をおいて・・・振り返ることなくそこを出た。

永遠の別れを告げて。