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家族。 ページ32

リドルside


Aの眠るベッドに寄る。

大小様々なチューブに繋がれ、呼吸器を付けられて長い睫毛は力なく伏せられていた。

元々陶器のように白い肌は本当に死んでいるように血の気がなく、眠っているところは人形のように見えた。

リドル「…………A」

声を掛けても返事なんか来ない。

分かってる。

ピッピッと虚しく部屋に機械音が鳴り響く。

他の寮長たちも黙ったまま。

あのいつも明るいカリムもだ。

沈黙が続く。

その沈黙を破ったのは。









「おいおい……なんでここにいるんだ」









Aの母であり薔薇の国一、魔法学に長けてるシルク・アルヴァーティアだった。

レオナ「アンタ………」

シルク「レオナ………マレウスも居るのか」

リドル「シルクさん、あの、」

僕は声を掛けるとシルクさんは僕を睨みつけ、ツカツカと歩いてくる。

そして。


パァンッ!!!


乾いた音が部屋に響いた。

頬がヒリヒリと痛む。

ヴィル「あ、貴女何して…!!」

シルク「ああ”?うるせぇんだよ。なァ、アタシの家族傷つけて満足か?」

冷たい声でビリビリと空気がはりつめる。

シルク「ローズハート。子は親に似るって本当だねェ?あの女と同じクソに育ったもんだ」

レオナ「そんな言い方ねぇだろう!」

シルク「うっせぇよ。レオナ、黙ってな」

シルクさんはマレウス先輩とレオナ先輩を見る。

シルク「あの事件から、お前らは何にも変わっちゃいない!!マレウスがここに居るってことはリリアもだろう。お前ら、何のために過ごしてたんだよ…………」

どういうことだ?

レオナ先輩やマレウス先輩は、何を知っているんだ……?

マレウス「………シルク。僕は、」

シルク「言い訳か?良いご身分だな。妖精族の末裔だからって家族に手を出したから許す理由になんねぇぞ」

あのマレウス先輩にも怒鳴る。

シルク「…………出ていけ」

シルクさんはそういい、Aに向き合う。

シルク「出ていけって言ってんだろ!!………アタシにこれ以上、誰かを殺させないでくれ……………」

レオナ「………………いくぞ」

レオナ先輩が声を掛け、僕らは部屋から出ていった。

とある過去。→←残酷。



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輪切りナタデココ - しゃけさん» ありがとうございます!続編書いたのでよろしければどうぞ! (2021年1月2日 17時) (レス) id: 9ee03643ba (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ - 初コメ失礼します!もう、、、好きです(唐突)泣きますねこれ、、、パソコンの前で一人突っ伏してます()今後も楽しみにしてます! (2021年1月2日 15時) (レス) id: 582fe3c907 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - 輪切りナタデココさん» アッ(さーせん)ウッス (2021年1月1日 22時) (レス) id: 023bb29577 (このIDを非表示/違反報告)
輪切りナタデココ - ゆゆゆさん» あらゆゆゆさん。コンパスの方はまだかしら?(見てくれてありがとうございます(土下座 (2021年1月1日 21時) (レス) id: 9ee03643ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ(プロフ) - え、なt……ナタttデココさん!??(日本語大事)いや待ってあのう、(?)これずっと見てて(?)なんかもう夢主ちゃんの思いが辛すぎて(?)いや…え、あ大好きです(????????)泣いてます。悲しすぎて(話が)ありがとうございます(?) (2020年12月30日 1時) (レス) id: 023bb29577 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:輪切りナタデココ | 作成日時:2020年12月12日 19時

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