【ツイステ】狂うアリスと消える感情。

最終決戦。 ページ26

一年生たちはもう限界を迎えてるようで息切れの音が聞こえる。

辛いだろうし、さっさと終わらせよっかな。

私は手を振り上げる。

化身の鏡から沢山の武器が覗く。

もう少し遊んでたかったけど。

「バイバイ」

手を降り下ろすと、武器が飛び出す。



？「巻き付く尾(ﾊﾞｲﾝﾄﾞｻﾞﾊｰﾄ)！！」



「なっ、」

武器が矛先から逸れていく。

ﾌﾛｲﾄﾞ「お待たせ、リュウグウちゃん」

「フロイド………」

なんで出てきてるんだ、と思い鏡を見ると、鏡が割れて何も映してなかった。

いや、今更フロイドだけ来たとしてももう遅い。

すると、

ﾊﾟｷ、ﾋﾟｼｯ、

「は？」

ﾊﾟﾘﾝｯ！！！！

鏡が次々と割れていく。

ｶﾘﾑ「いってぇ！！！」

ｼﾞｬﾐﾙ「何をしてるんだ………」

ｳﾞｨﾙ「ふぅ………疲れた、なんて言ってられないわね」

ﾚｵﾅ「うっぜぇ夢だったな…」

ﾘﾘｱ「おや、もう終わりかの？」

鏡に閉じ込めた生徒が次々と現れる。

まさか、負けたって言うの？

私が？

いや、記憶は共有してるけど、見てはいなかった。

目を閉じて、やられたコピーたちの記憶を見る。

皆、『善』の心が入っていた。

なんで、

なんで、なんで、

私がこいつらを思ってたって言うの？

裏切ったこいつらを？

ﾘﾄﾞﾙ「A」

「………何」

ﾘﾄﾞﾙ「もう、怖がらないで」

怖がる？何を？

「うるさい、うるさい！！今更傷だらけの有像無像が集まろうと意味なんかない！！」

皆、消えろ。

そう念じると化身も応える。

すごい勢いで武器が飛んでいく。

もう嫌だ。

私は悪くないのに、

悪くないのに。なんで。

ﾄﾚｲ「薔薇を塗ろう(ﾄﾞｩｰﾄﾞｩﾙｽｰﾄ)」

「トレイ…………邪魔しないでよ！！」

マレウスがマジカルペンを振ると私の周りは煙で覆われる。

「(………目くらましのつもり？でも関係ない……)」

『手』を振り回そうとすると、

ｸﾞﾝｯ

「ｯ！！？」

四つの『手』が押さえられた。

「ｸﾞｯ！！！」

ﾚｵﾅ「させんなァ！！！」

引っ張ろうとしても、強い固定魔法が掛けられてて動かない。

嫌だ。

こんなところで、

「離せ！！！」

化身が武器を振り回す。

ﾗｷﾞｰ「愚者の行進(ﾗﾌｳｨｽﾞﾐｰ)！！！」

体が固まる。

ﾗｷﾞｰ「俺も負けられないんスよ！！」



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