We wanted to BELIEVE in… ページ13
翔「…」
櫻井は、その聴覚に違和感をおぼえた。
翔「(仲間の誰かが音を立てるとは思えないし…まさか敵襲？)」
ひとりで歩き始めて早10分近い。
櫻井は元の場所に戻ることにした。
気晴らしには十分な時間である。
翔「炎の能力は一番欲しかったけど、前の持ち主の記憶はいらなかったかもなー」
ぼそっとつぶやくと、独り言を言ったじぶんに苦笑いをして歩みを進めた。
櫻井の悩みの種。
それは彼が能力を譲り受けた人物の記憶である。
奇人ぞろいのVOTのなかでもずば抜けて変わっている櫻井にとって
その記憶は理解し難いものだった。
友情、はまだなんとなく分かる。
しかし、頼まれてもいないことへの責任感や
じぶんよりも他人を優先させるほどのやさしさ。
そして極めつけは＿＿＿＿＿＿＿恋心。
櫻井には意味不明だった。
じぶんが『強い』のは余計な感情をもたないで生きてきたから。
それでいて最小限の共感能力は持ち合わせているため、
同情などをしないわけでもなく
人間としての道を踏み外すこともなかった。
じぶんの生き方と真反対。
前の能力者とは、180度違った『強さ』だった。
翔「(せめてこの…恋心とやらだけでもどうにかなんないのかな)」
己の胸さえ苦しむような、それでいて甘ったるいような気持ち。
辟易しそうだ。
翔「(そんなに神谷さんがすきなら告っとけばいいものを…遠慮とかするんじゃねーよ)」
櫻井は恋などしたことがなかった。
感情で動きやすい女性はむしろ観察対象であり、
唯一例外と認める本条に対しては信頼だけは持ち合わせているものの
どちらかといえば男と接するときの態度しかとっていない。
年下に恋をし、あまつさえ同室の男への友情のために告白すらしないなどという
そのやさしさ？は謎でしかなかった。
Thinking 'bout TEARS you are shedding→←Before we LOSE one of us
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ちょこ(プロフ) - あんこ★弾バカさん» 久しぶりですー！なんとか頑張っていきたいです…笑 (2016年3月5日 21時) (
レス) id: e5e2c04fa7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ★弾バカ - お久しぶりです。更新お疲れ様です。私は今日中学校を卒業しました！ちょこさんも忙しくなり大変だと思いますが、頑張ってください。 (2016年3月4日 13時) (レス) id: eee6decb5c (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん(プロフ) - ちょこさん» もちろんです!!更新楽しみにしてます!! (2015年9月5日 23時) (レス) id: c8dd78e724 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 名無し1095号さん» 初めまして、コメントありがとうございます。一番最初から…長かったでしょう！← ちょこちょこ更新していますので、よろしければ時々のぞいてやってください笑 (2015年9月5日 23時) (レス) id: e5e2c04fa7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し1095号(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます!!一言にまとめるならすごく面白い!!1番最初の話から一気に読んじゃいました!!続きがすごく気になります← (2015年9月2日 4時) (レス) id: c8dd78e724 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2014年12月9日 4時
