愛より恋よりお笑いで3 東京留学編

どうしたん？ ページ16

私は俊くんの腕をつかんで関係者出入口に向かって走って行く途中に1人の男性にぶつかってしまった

「あ！ホンマにすんません、大丈夫ですか？」

？「大丈夫です、怪我無いですし、それこそあなたは大丈夫ですか？」

「私はほら！大丈夫です、ホンマに申し訳ないです」

伊「ほら！調子乗るからでしょ」

「しゃーないやんか！腹減ってもうてたから」

俊くんと言い争いをしてたらぶつかった男の人に笑われた

？「お二人ともめっちゃ仲ええんですね」

「まぁ可愛ええ後輩っすわ！」

私が伊藤君の肩に手を回すと俊くんが私の肩から抜け出して私の腕をつかんで

伊「Aさん、早く行きましょうよ、めっちゃ混む前に、ほらっ早く」

「お、おう！分かった、あの、ホンマにホンマにすんませんでした」

ぶつかった人に頭を下げて私は俊くんに引っ張られるようにその場を後にした

？「A......やっぱかわええわ〜」

その人が言った言葉が聞こえなかったし顔も見てなかったから結局誰なのかわからんかった

そっからずっと私の腕をつかんで渋谷の街を走った、二人の男女が手をつかんで走っている姿は

ホンマに周りの目を引いてめっちゃ笑われているような感覚になった

「しゅ、俊くん、ちょっと、痛いって」

伊「............」

「聞いてるん？なぁ！おい聞いてるんか！」

伊「...............」

「俊くん！！」

ずっと俊くんはそこまで言ってやっと止まってくれて道のど真ん中で私の腕を離してくれた

周りもなんだなんだと止まって私たちの事を見たが睨むとすぐにどっか行っていった

伊「すいません......あの、腕痛かったですか？」

「いや、私は大丈夫やってんけど......にしてもいきなりどないしたん

さっきの人と面識でもあるん」

そう言うと俊くんは驚いた顔になったがすぐにまたいつもの呆れたような顔になった

伊「もしかしてさっきの人の顔を見てなかったんですか」

「あ〜見ようとしたら俊くんに引っ張られてもうたから」

伊「その前とかは？」

「謝って頭を下げたり俊くんの顔ばっか見とったからな〜

それに帽子とマスクしとったからよう顔分からんかったわ」

私が笑いながら言うと俊くんは深く息を吐いて

伊「なら、いいです、気にしないで下さい」

「そんなこと言われたら余計気になってまうけど、まぁええわ、飯食いに行こうや」

私は先に歩きだして牛丼屋に入って俊くんの分もおごって隣に座った

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