◇ ページ4
.
家の近くの公園
もう夕方から晩御飯の時間で
小さい子供たちはいなくて私独り占めの公園
ブランコに乗りながらボケーっとしてると
見慣れた同期が私を見下ろしていた
「え、Aやんな？
びっくりした何してるんこんなとこで」
「…辻？」
「目赤いで。え？泣いてた？」
「うん。透く、堂前さんと…ちょっと、」
同期にこんなん見せるんは恥ずかしいけど
まあ辻にやったらええか
1人でいるより何倍もマシだ
「ええ俺ハンカチとかそういうの持ってへんで」
「ええのそういうのは。
こういう時は隣に座って私の愚痴を聞くねん」
「はいはい。んでどうしたんよ」
「喧嘩した。向こうがゲームばっかしてるから
それやのに逆ギレされた」
「逆ギレか、、
堂前さんが声荒げるのは珍しいなあ」
私も初めてあんな大きい声出すところ見た
やから余計ショックやった
「まあそれは堂前さんが悪いなあ」
「…うん」
「ちゃんと反省してると思うで？
家戻ってみたら？」
「それは嫌や」
「って言いながらも
さっきから携帯の着信音すごいで」
さっきからずっと無視してる携帯
多分透くんやけどもう何も聞きたくない
「ほらもう行き
なんかあったらまた慰めたるから
テキトーに他のメンバーも集めとくし」
「…て」
「え？」
「まだここにおって。帰りたくない」
辻の服の裾を掴む
「いやこんなとこ見られたら勘違いされるから」
「別に勘違いされたところで
向こうはもうなんとも思ってへんもん」
「そんな自暴自棄になるなって……あ」
そんな声を出して辻の目線の向こう側
息切れした透くんの姿
「え、なんで…いるん」
「なんで…って、そんなん…はあ」
家までそんな遠くもないのに
めちゃくちゃ息切れしてる
ずっと家引きこもってゲームしてるからやん
全然体力無いやん
…でも
「辻、ごめん、やっぱ、」
「おお、ええで。じゃあまた劇場でな」
そう言うと辻は透くんにも軽く会釈して
颯爽と去って行った
明日改めて劇場でお礼言おう
もしこれで別れたら慰めてもらおう
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 848人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るうみ(プロフ) - りまさん» リクエストありがとうございます！出来上がるまでしばらくお待ちください！✨ (2022年11月29日 8時) (
レス) id: d2483b3b0f (このIDを非表示/違反報告)
りま(プロフ) - 彼女の誕生日を堂前さんと過ごす話が見たいです。よろしくお願いします。 (2022年11月29日 7時) (レス) id: 05beb7e26c (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - りまさん» こちらこそお待たせしてすみませんでした😭そう言ってもらえてよかったです🫶💓またお待ちしております！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: d2483b3b0f (このIDを非表示/違反報告)
りま(プロフ) - お忙しい中、リクエストありがとうございました😊とてもいいお話でした BIG LOVE🫶 (2022年10月13日 13時) (レス) id: 05beb7e26c (このIDを非表示/違反報告)
千速(プロフ) - るうみさん» すみません！お忙しい中ご返信していただき、ありがとうございます！また日を改めて、リクをしますね！ (2022年9月19日 17時) (レス) id: d94946fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るうみ
| 作成日時：2022年5月29日 4時
