検索窓
今日:121 hit、昨日:78 hit、合計:194,264 hit

ページ42

.




堂前さんってほんまに私のこと好きなんや

って事実を受け入れた瞬間

変に緊張してきた


早くエレベーター来てよ…!





「さっきなんの話してたん?」

「え!ええっと、なんか、」

「うん?」





待って近い近い…!

そんな覗き込まないで…!


思わずぎゅっと目を瞑ると同時に

エレベーターの音が鳴る





「可愛いね」

「へ!?」

「やっと意識してくれたって感じやなあ」





堂前さんが可愛いって言った??

夢かと思ってそっと自分の頰をつねる


…夢やないみたいや、現実やこれは





「Aやから無意識に色々買ってまうねん」

「え?」

「もちろん後輩やから奢ってたってのもあるけど
誰にでもしてるわけちゃうし
こういう服を仕事とかで着てくれると
俺のAって伝わるやん?」

「ありがとうございます…?」





エレベーターには私と堂前さん二人きり


いつもより距離が近い気がして

さっきからずっと心臓がバクバクしてる





「意味分かってる?」

「意味??」

「独占欲、ってやつやで?」





近い距離がさらに縮まる


一瞬当たった手にびっくりして

逃げようとする前に握られる





「Aのこと誰にも渡したくないから」

「わ、分かりましたから!」

「分かってる?ほんまに?」





堂前さんの言葉に必死で頷く


分かるというか思い知らされたというか

とにかくこのドキドキをなんとかしたい

でもそれと同時に不安が消えたのも事実だ





「分かりましたほんまに。
ちゃんと私のこと
彼女として想ってくれてるって」

「行動にしてたつもりやってんけどな
不安にさせてごめんなあ」

「いやいや!私もなんか鈍感らしいです!
みんなから見て堂前さんは
私のことめっちゃ好きなん分かるって!…あっ」

「…なんの話してたん。
むちゃくちゃ恥ずかしいやんそれ」





長い間一緒にいたはずなのに

こんな表情を見るのは初めてで

エレベーターから出ても

繋がれた手が離れることはなかった




.

◇→←◇



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (187 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
675人がお気に入り
設定タグ:お笑い芸人 , 芸人 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るうみ(プロフ) - あさのさん» コメントありがとうございます💓ええほんとですか!😭きゅんきゅんしてもらえて何よりです!また思い付いたら書かせていただきますね〜✨ (2022年5月29日 4時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
あさの(プロフ) - 川西さんめっちゃ良かったです〜!きゅんきゅんしました🥰また楽しみに待ってます! (2022年5月29日 1時) (レス) id: 6c0ede078d (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - raraさん» ええ嬉しいですありがとうございます🥺💓リクエストかしこまりました!こちらはお話が満杯になりましたので移行した際に書かせて頂きますね!少しお時間頂きますのでしばらくお待ちください☺✨ (2022年5月27日 12時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
rara - いつもるうみさんの書くお話素敵だなと思いながら読んでます🥺リクエストで、何かの記念日でも誕生日でもないのにただただひたすらお姫様扱いしてくれる川西さん読みたいです!お願いします🥺 (2022年5月27日 3時) (レス) @page48 id: 9fa065dabb (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - ezeさん» 初めまして!いつも読んでくださりありがとうございます🤲リクエストかしこまりました!野村さんのお話ですね!こちらはお話が満杯になりましたので移行した際に書かせて頂きます!出来上がるまでしばらくお待ちください✨ (2022年5月26日 1時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るうみ | 作成日時:2022年2月14日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。