◇ ページ8
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「待って！！秋山さん！！」
「ぅわ、どうしたん急に」
リリーさんの話が本当ならもう止められない
もうこれ以上待てない
「私、秋山さんが好きなんです！」
「知ってるよ、ありがとう」
「そうじゃなくて！なんでいつも！」
想いが溢れすぎて言葉が上手く出てこなくて
そんな自分自身に腹が立つ
「秋山さんの気持ちが知りたいんです」
「え」
「私ばっかり、好きなの、嫌、やっ…」
何が悲しくて何が辛くて
こんな風に泣かなきゃいけないんだろう
貴方に気持ちを伝える言葉はこれしかなくて
それ以外伝え方なんて知らない
こんな不器用な愛でも、受け取って欲しい
「早く降参してください、
私のこと、好きになって…っ、」
なんてめちゃくちゃなお願いを呟きながら
廊下でしゃがむんで俯く私に
秋山さんも一緒にしゃがむ
ふと目が合って優しい顔がこちらを見つめる
「降参するわ」
「…え、？」
「そんな毎日毎日好きって言われて
意識せん男なんておらんて」
秋山さんは照れているのか小さくそう呟いた
「ちゃんと俺なりに考えててん。
Aちゃんのこと」
「私のこと？」
秋山さんが私の手を握る
そんなことされたことなくて私は思わず目を逸らす
「Aちゃんに好きって言われて初めて意識した
やからこそ流されるんやなくて真剣に考えてた
自分の気持ちはどうなんかなって」
あんな涼しい笑顔しながら
そんなこと考えてたの、？
私よりも何倍も大人でそんなとこも
やっぱり好きだなと改めて思った
「ずっと悩んでてんけどさっき分かった」
「さっき、？」
「盛山と仲良くしてんの見て
ヤキモチ焼いてしまった」
「え、それって」
「それって、好きってことやろ？」
止まりかけていた涙がまた溢れ出す
そんな私を見て申し訳なさそうに微笑む秋山さん
「待たせてごめん。
好きって言われるたびに濁しててしんどかった
これからはたくさん好きって伝えるから」
「秋山さん、っ、」
しゃがんでた身体を起き上がらせて
秋山さんは私の手を繋いでくれて
片方の手で私の涙を拭いてくれた
「賢太って呼んでーや」
「賢太、」
「ええなあ、Aって呼んでもいい？」
「呼んでくれないと嫌です」
これは作戦成功やんね？
不器用でも伝えられる愛をこれからも_________
-end-
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るうみ(プロフ) - ひきにくさん» 読んでくださりありがとうございます！！ちょうど今書いておりますのでもう少しお待ちくださいね(^^) (2021年7月15日 1時) (
レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ひきにく - ありがとうございます。楽しみにお待ちしております。命懸けのお付き合い、読みました。素敵でした。 (2021年7月15日 1時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - hicoさん» こんばんはhicoさん！そんな風に言ってもらえると嬉しくて軽率に舞い上がります笑 これからもゆずるさんのお話たくさん書かせてもらいます(^^)/ (2021年7月13日 2時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - こんばんはです(^ ^)最新のゆずるさんの話めっちゃ好きです、、、、尊い、、、 (2021年7月13日 2時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - ひきにくさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！今こちらは下書きの時点で全ての話埋めてしまってるので移行した際にすぐに書かせてもらいます！少しお時間頂きますのでお待ちくださいm(_ _)m (2021年7月13日 1時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るうみ
| 作成日時：2021年5月30日 21時
