鈍感な君へ 濱家隆一 ページ23
◇リクエスト作品◆
濱家Side
恋愛に奥手ってわけやないけど
好きな子に嫌われたらって考えるだけで
ぶっ倒れる自信しかないから
嫌われへんように少しずつ少しずつ____________
「濱家さん！この前ご飯ありがとうございました！」
「おお、全然やで、相手してくれてありがとうな」
ご飯なんて何回も行ってるのに
毎回こうやって律儀にお礼を言ってくれる
この時の笑顔がたまらなく好き
早くその笑顔を俺のものにしたいのに
ぴょんぴょんと他の人の元に飛んで行ってしまう
そして今日Aちゃんが向かった先は
「河井さんおはようございます！」
「おはよう、相変わらずうるさい奴やな」
「ありがとうございます！」
「褒めてへんねんけどな」
今日は同期の河井の元か、、
まだ知ってる奴やからええけど
俺の全然知らんスタッフとかと仲良くされると
さすがに心臓に悪くて見てられへん
なんてほっとしたのも束の間
「前言ってたあそこ行きません？」
「ん？前ってあのパスタ屋？」
「そうです！今日空いてますか？」
おい、おいおいおい！！
Aからお誘いきてるやんけ！
そんなん許されることちゃうぞ！
ふと河井と目が合って向こうは俺の存在に気付いた
そして意味深にこっち見て笑った
何笑っとんねん
俺の気持ち知ってるねんからさっさと断れ！
「あー、今日はちょっとなあ」
「そうですか…じゃあまた今度、」
「濱家もそこの店行ったことあるねん
連れてってもらいーや」
「え！」
しっかり会話は聞こえていた
確かに河井は濱家と言った、そう口にした
いや、その店知らんねん俺
くるっと方向転換して俺の元へ
一直線に走ってきたAちゃん
「濱家さん！今日空いてますか？」
「え、ああ、まあ」
「パスタ食べに行きましょ！」
なんてキラキラ目を輝かせるAちゃんに
断る理由なんてあるわけない
「仕事終わった連絡するわ」
「はい！楽しみにしてます！」
るんるん気分で去って行ったAちゃんに
俺はボケーっと見惚れていた
そんな様子を見て話しかけてくる河井
「よかったな」
「いや、俺そのパスタ屋知らんねんて」
「位置情報送ったるわ
東京なら一年前に来た俺より詳しいやろ？」
「…はあ、もうまじでありがとうな」
やっぱ持つべき同期はちゃうな
大事にせなあかんで
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 654人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るうみ(プロフ) - ひきにくさん» 読んでくださりありがとうございます！！ちょうど今書いておりますのでもう少しお待ちくださいね(^^) (2021年7月15日 1時) (
レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ひきにく - ありがとうございます。楽しみにお待ちしております。命懸けのお付き合い、読みました。素敵でした。 (2021年7月15日 1時) (レス) id: 5b926bea01 (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - hicoさん» こんばんはhicoさん！そんな風に言ってもらえると嬉しくて軽率に舞い上がります笑 これからもゆずるさんのお話たくさん書かせてもらいます(^^)/ (2021年7月13日 2時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
hico(プロフ) - こんばんはです(^ ^)最新のゆずるさんの話めっちゃ好きです、、、、尊い、、、 (2021年7月13日 2時) (レス) id: febdff73d6 (このIDを非表示/違反報告)
るうみ(プロフ) - ひきにくさん» 初めまして！リクエストありがとうございます！今こちらは下書きの時点で全ての話埋めてしまってるので移行した際にすぐに書かせてもらいます！少しお時間頂きますのでお待ちくださいm(_ _)m (2021年7月13日 1時) (レス) id: c9b7628ed8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るうみ
| 作成日時：2021年5月30日 21時
