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再会 (過去編) ページ41

芸能界をやめてしばらくは病院に入院してたけど流石に一般人になったからには特別扱いされるのは

違うって思って転院した挙句すぐに退院して学校に通った

学校に行く前日に前の自分との決別で伸びに伸び来ていたストレートロングの髪をバッサリ切って

ベリーショートにしてもらって昔を思い出した

昔はいっつも髪が短かったのを思い出してホンマにもう一般の人間なんやなって思うと

寂しい気持ちとすがすがしい気持ちが相まって久しぶりに空を見上げることが出来た



そっから一か月たった

忙しかったあの日々の事が嘘のように過ぎ去って穏やかな日々を取り戻していた

やっぱり全く行ってなかったから友達は全くできなかったけどそれでも良かった

私の席は一番後ろの窓側で校庭を見ることが出来てなんだか青春してるような気分になって

学校に通っとったらこんな感じやったんやなと思った

今日は掃除当番だったから教室の掃除をしてから帰ることにした

靴箱を開けると二枚手紙が入っていて誰だろうと思ったけどここで見るのは違うと思いカバンに

入れてローファーに履き替えて歩き始めた

いくら世間が夏と言ってても帰りにはひぐらしが鳴りだして肌寒さすら感じていたけど

ブレザーなしの長袖で良かったなっと思いながら腕をさすりながらカバンをしょって学校内を

歩いていた、周りにはもうほとんど生徒はいなくて残っているのは部活をやっている生徒しか残って

いなかった、私は部活なんて夢のまた夢やったから少しの羨ましさを思いながら部活している生徒を

見ながらゆっくり歩いて帰りコンビニでなんか買って帰ろうかな〜って思いながら校門を出たら

急に腕を掴まれて驚いて体中に汗が噴き出して怖くなって振り払おうとしたときに聞こえた声で

私は振り返ることが出来なくなった

森「A!!」

その声は私が聞きたくて聞きたくなかった声で大好きで大好きな人の声だった

「なん、ですか?お久しぶりです森田さん」

恐る恐る振り返りながら言うと森田さんは驚いたような顔をして私の顔を見てきた

森「なんで、なんで!急にいなくなったんや」

森田さんからこんなに大きな声で言われたことが無かったからとても驚いた

「森田さん、とりあえず放してくれませんか?ここで腕掴んでると事案になりますから」

そう言うと森田さんもパッと手を放して顔をかき始めて

森「すまん、ってかA...今暇か?」

「暇っちゃあ暇ですが」

森「付き合ってくれへんか?」

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作者名:リンさん | 作成日時:2022年2月28日 22時

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