愛より恋よりお笑いで (ページ40)

今日:4 hit、昨日:16 hit、合計:40,368 hit

・ページ40

東京駅

「山本弁当買ってく？」

山「買ってく結構長いかもしれへんし腹減ったし」

「私も買ってこよっと」

山「おい！一人になったら迷うだろ」

新幹線のぞみグリーン車

「早く先行ってや」

山「へーへー」

「ふーやっぱり朝っぱらから仕事って辛いなぁ」

山「でも売れたって事やからな」

「そやな」

私は買った弁当三つ机いっぱいに広げて手を合わせて

「いただきます」

一口食べて別のお弁当から食べてまた別のお弁当を食べてまた最初のお弁当を食べたり

「うんうまい」

山本は少し引いた眼をしながら見てきた

山「ようそんなに食って太らないよな」

「昔はこんなんじゃなかってんけどな、前は食べたら食べただけ太って体重も増えたのにな」

山「タバコ吸ってるからちゃう？」

「タバコ吸ってからやったらそうかもしれへんけど松竹居るようになってからなったからな」

山「そうか」

そう言うと山本は気を使ってくれてなのかこれ以上何も聞いてこなかったしさっきまで

凄く吸いたかったタバコも今では何も吸いたくなかった

いつの間にか眠っていたらしい

山「A...A、A！」

「うるっさ」

山「もう少しで新大阪につくから起きろや」

「わかったわ」

山「てか大丈夫だったか？」

「なにが」

山「凄くうなされてたように見えたからどんな夢見とったんか」

「......何も覚えてへんねん」

山「そっか、分かった、行こか」

よしもと漫才劇場

「いや、もうええちゅうねん！」

山・「「ありがとうございました」」

パチパチパチパチ

「今日はこれだけなん？」

山「そうやな、これだけや」

「じゃあ私帰るわ」

山「そっかわかった、じゃあな」

「また明日」

歩いても帰れるけど今日は早く帰りたくてタクシーを使って帰った

「ただいまー」

靴を脱いでベットに倒れ込んだ

仕事としてはそこまで忙しくはないけど精神的に疲れたんだと思う

おなかがすいてもなんかどうでもよかったし今は眠りたかった

「あ、メイク落とさな」

重い体を持ち上げて洗面所に向かってシャワーを浴びて

一缶お酒を飲んでベットに滑り込んで目を閉じて眠った

今日の事を忘れるように......

忘れられるように眠った.........

森田さんの事を忘れたほうがいいのかもしれへん

もう新しい一歩を踏み出すのがいいのかもしれない

初恋なんて恋なんて捨てて、昔の事も忘れて生きていきたい

そうして明日から生きていきたい

あの出来事を忘れて