愛より恋よりお笑いで (ページ17)

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もう何もかも分からんくなった

そんな人間にネタなんかかけるわけもなくもうすべてに絶望して諦めていた

そんなんにも関わらず仕事はどんどん増えて行った

高校にも行けてない、先生に事情を説明していたが修学旅行や体育祭に学園祭、すべて欠席し

普段からも誰とも話さず誰にも心を開くことが出来なかった

仕事は大阪や関西だけでなく少しづつ東京に進出しはじめ色んな番組に出させてもろたけど

ネタ番組には一切出させてもらえんかった、もうその時から肩書が無くなっていたからやと思うし

むしろどんどん自分の本当にやりたい仕事をやらせてもらえないことに関してもすべてを諦めて

しまったからかどうでもよくなっていった

それでも頑張って模索した、マネージャーにもネタを見てもらったり先輩で一番仲の良かった

南川さんにネタを見てもらって色々アドバイスとかもらって言っているうちに

やっぱりお笑いの仕事がしたいと思いだしてきた矢先やった、あの事件が起こったんは

「イヤ！それだけは絶対にイヤや！！出て行ってぇやぁ！！！」

マ「A！入れてや別に決まったわけちゃうやろ、仮や仮で決まったちゅうだけやろ」

「仮でも絶対にイヤ！ホンマにイヤ！！」

森「どないしたん？Aのマネージャーさん」

南「ホンマホンマ、こんな松竹の会議室全体に響き回ってるで」

マ「それが、実はAにサンデーの表紙の話が出てて」

森「あ～なるほどな、それでか」

南「なんとなくAちゃんの事情を本人から聞いたことあるけど前会うたときは今は与えられる

仕事を頑張っていきたいって言うとったけどな」

マ「多分、そのグラビア水着だからだと思います」

南「はぁ！水着？Aちゃんの？なんでなん」

マ「最近うちのAが東京進出したのはご存じですよね？」

森「まぁな同期たちがみんな言ってるわ、悪い意味でな」

南「確かに俺と同期で売れてへんやつら皆言うとったでAは女を使って売れようとしてるって

そんなことないのにな」

マ「それでうちの社長がもっと有名になるためにはテレビだけじゃなくて雑誌とかにも乗った方が

ええかもしれへんって言うて、それで」

森「かと言ってもいきなり表紙で水着はアカンやろ、なにより今Aの精神状態も悪いやろ」

マ「多分私のせいでもあるんです、前にAが一番気にしてることを言ってしもうたんで」

南「何て言うたん？」

森「ひどい事言うたんちゃうやろな......」