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昔誰かが言っていた
恋をすると女は弱くなる、だから恋をしてはいけない
私は養成所にはいる前の日に思っていたはずなのに恋をしてしまった
最悪やし迷惑やろ...
外でタバコを吸って山本が食べ終わるのを待っていた
山「すまん待たせた」
「別にええよ」
吸っていたタバコを一気に吸って携帯灰皿に入れてTBSに向かってタクシーを拾った
運「どこまで」
「TBSまでお願いします」
運「わかりました」
山「さっきのことやけど」
「さっきのこと？」
山「Aがその...森田さんが好きって事」
「あぁ、忘れてくれや」
山「でも、森田さんの気持ちは知らんやろ」
「そうやけど」
山「聞いてからでも遅くないやろ」
「...」
山「たまには踏み出させんと」
「わかってるけど、このこと誰にも言うなよ」
山「言わへんよ」
「言ったらホンマにちょん切るからな」
山「どこを！ってか怖いわ！！」
「朝からうっさいわー」
山「Aが怖がらせるようなこと言うからやろ」
TBS
運「つきましたよ」
「わかりました、ありがとうございました」
山「ありがとうございました」
「今日のゲスト誰やろうな」
山「ラヴィットって結構直前で分かるもんな」
「それな、あーアイドルやったら楽なんやけどな」
山「そんなん言うなって昔は仮にも自分もアイドルやったんやろ」
ギロッ
山「お〜怖い怖い」
「ホンマに次そんなこと言ってみいや、殺すぞ」
そう言ったら山本は急いで楽屋に入っていった
私は深い溜息を吐くと話しかけられた
川「月城、おはよう」
「川島さんおはようございます」
川「あれ？山本は」
「もう楽屋に入りました」
川「そうなん、じゃあ今来たんか」
「そういうことです、山本と話したかったんですか？」
川「いや、丁度月城と話したかったから丁度ええわ」
「私にですか？なんですか」
川「今日のゲストの事なんやけどな」
「はい、まだわかってないんですよね？アイドルの方ですか？」
川「あ〜アイドルの方やで」
「うっしゃ、あ、すんません」
川「まぁええで、確かに下手な芸人よりかは楽やもんな
でもなこのご時世やからそのアイドルの子がコロナにかかってもうてな」
「じゃあ誰なんですか？」
川「森田君なんやけど、大丈夫か？」
「全然大丈夫です、心配せんでも仕事としてしっかりやりますから」
川「そっか、そうやな、じゃ頼んだで！」
「はい！よろしくお願いします」
出来れば今一番会いたくない人と会うとは
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作者名：リンさん | 作成日時：2022年2月28日 22時
