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「はーーーー、やっと終わった」
作業室のPCの前で思いっきり伸びをした。
「お疲れ様、よく頑張ったよ」
「ナムヒョン、ありがとうございます…！
最終の品質チェックもしたし、あとは編曲スタッフにデータを送るだけです」
時計を見れば深夜2時。
明日も朝から仕事があるのに、ナムヒョンに最終のサウンドチェックまで付き合わせてしまった
俺が1人でやったらミスに気づかないから、作業の最終段階にはいつもナムヒョンかユンギヒョン、たまにホソギヒョンに見てもらっている
弟分のデビュー曲に相応しく、爽やかで明るく仕上がった
BTSのスケジュールもギュウギュウ、他アーティストからの依頼もカツカツ、あまりにも時間がなさすぎてガイドボーカルは自分の声を録音
「でも、作ってて楽しかったです…すごく」
「それは良かった、疲れ切ってるはずなのに今もいい顔してるよ」
「へへ、自分で言っちゃいますけどいい出来だから。
効果音だったり明るくて軽快なEDMってうちのグループだとなかなか作る機会がないじゃないですか。
本当にいい出来なんですよ、自分で聞いていて気持ちよくなるくらい！
……だから、TXTにはできれば直接曲を渡したかったです。」
ぽんっとナムヒョンが僕の頭を撫でた
「まぁここ最近のスケジュールじゃすれ違うのすら難しそうですし、そこだけ少し残念ですね」
TXTのメンバーとは、あまりにもスケジュールが合わなくて初対面以来コミュニケーションを取っていない
同じ事務所にいるはずなのに、こんなに顔を合わせないもんなんだな
「さ、もう寝よう。あんまり遅いとまたメイクヌナに怒られる」
「そうですね！」
パチンだと電気を消して僕たちは作業室を後にした。
おやすみなさい
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作者名：わいきき | 作成日時：2021年2月8日 13時
