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「ねーAヒョン、今日の音楽祭の席隣に座りましょうねっ」
控室のソファでメイクの順番待ちにノートPCで作業する俺の隣に座ったグク
「そんなこと言わなくたっていつも隣にくるだろ？」
「でも声に出して伝えないと、ヒョン忘れて別のところに座る時があるじゃないですか」
腕を絡めてきたジョングクに、これ以上の作業は無理だと悟ってノートPCを閉じてテーブルに置いた
そしたら同じくメイクを終えたテヒョンイヒョンが「ひひっ」とイタズラっぽく笑って僕の膝の上に座ってきた
「テヒョンイヒョン、ちょっと重いです」
韓国に来た頃は、「こいつら距離感バグってんのか…？」と思ってたけど決して短くない年数、毎日こんな感じだとそんな感覚も麻痺して慣れる
最初こそ照れる僕を面白がって色々ちょっかい出されてたけど、
今はそんなこともなく
「もー！ヒョンに重いなんて生意気！！ポッポしてやる」
「……………っ」
そんなこともなくない！！！
やっぱり照れるものは照れるし、6年間スキンシップが激しくても慣れないものは慣れない
「もーーー！！なんですか！？」
そういう僕の顔を見てまた「いひひっ」と愉快に笑うヒョンをみて、顔がいいとなんでも許されるのがずるいと思った
それをみたグクも「俺もー」とポッポをしようとしてくるからこいつら本当に距離感がバグってる
でもここまで距離感がバグってるのはうちのグループだけなんだろうなって思ったら、
辛い時期も含めて支え合ってきたからこその絆を感じてなんだか温かい気持ちになったけど、なんだか照れくさいからタイミングよく僕を呼んだメイクヌナに呼ばれて甘えたな2人を置いて席を立った
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作者名：わいきき | 作成日時：2021年2月8日 13時
