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「ね、ヨンジュナ、」
お互いの鼻先が触れるか触れないかの距離。
Aヒョンの吐息が俺の唇にかかってどうしようもなくもどかしい。
「……っ」
言葉にならない声を出す俺に、ヒョンは意地悪く笑ったけどその表情からも溢れ出る色気に完全にノックアウト。
「聞きたいな。ヨンジュナが僕のことどう思ってるか。
ね、言ってみてよ、焦らさないでさ」
こんな距離で、すっと耳まで撫でられて。
どうして急にこんなことになったんだろう。
「俺、ヒョンのこと…」
「ん？ふふ、何？聞こえないな」
「〜〜〜っ」
しにそう。本当にしにそう。
完全にどうにかなりそう。もうなってる。
「ね、僕年上なんだよ？
いけないな、年上を敬わないなんて。
焦らさないでってお願いしてるのに、ヨンジュナは意地悪なんだね」
「そんな、つもりは、」
「ヨンジュナが意地悪するから、キス、してあげない」
「えっ」
「期待してたんでしょ、だってこんな距離だもんね、
でも、だめ」
左耳を撫でられながら、そっと右手に指を絡められた。そのままゆっくり指を撫でられる
「…………っ、ヒョン」
「んー？なに？」
「俺、ヒョンのこと」
俺は目をギュッと瞑る
「好き」
「なんて？」
あれ…？
目をそっと開けたら、目の前にいたのはAヒョンじゃなくて怪訝そうな顔をしたボムギュ。
「なに？どうしたんですか？」
「聞いてよヒュニン、今ヨンジュニヒョン起こしたら『好き』って言われちゃった！」
「キャー！ヨンジュニヒョンたら大胆！」
「でもごめんねヨンジュナ、俺もヨンジュナのこと好きだけど、長兄としてしか見れないよっ」
「うわーん！ヨンジュニヒョンが可哀想です」
「まあとりあえず目覚ましにとりあえず顔洗ってきなよヨンジュナ」
何がどうなってこうなってるんだ？
夢か？夢だったか、そうか………
そんな都合のいい夢ないよな
「ていうか黙って聞いてたらお前さっきからタメ語使ってんな！？」
寝起きで「キャー！」と悲鳴をあげて逃げてく弟たちを追いかける気も起きず。
しょうがないから言われた通り、目覚ましに顔を洗いに行こう。
っていうか
「好きってなんだよ…」
この前のVLIVEで先輩の香りを嗅いでから、俺はちょっとおかしい
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作者名：わいきき | 作成日時：2021年2月8日 13時
